杉一枚板の節穴補修
杉一枚板にできた節穴をパテ埋め補修
節穴の補修
杉やヒノキなど節が多い一枚板の場合
キレイな生き節(欠けたり穴のあいていない節)ばかりの一枚板は
非常に珍しいです。
節のバランスが景色となるような一枚板は
無節材よりも値が張る場合もあります。
なかなかそのような節板はお目にかかれません。
生節でも必ずタテ一文字もしくは十文字に節割れが起こります。
ほとんどが板のどこかしらに節が欠けていたり穴があいていたりします。
こちらの杉一枚板も大きな節欠けの穴があります。
これを補修していきます。
基本はおが屑と瞬間接着剤
大きくあいた節穴にまずは接着剤を塗っていきます。
そしてそこにおが屑を詰めていきます。
一度にやらずに少しずつ
おが屑入れて接着剤塗って、硬化スプレーをひとふりして固める。
これを一度にやると固まらないので
何回かに分けて一層二層とミルフィーユのように重ねていく感じで
繰り返していきます。
画像は何回か繰り返しているところ
だいぶ穴も埋まってきた様子。
おが屑を入れているところ
この一連の作業の繰り返しが一番手間のかかるところです。
馴れてくるとどんどん時間も短縮されていきます。
だいぶ埋まりました。
硬化スプレーをひとふりして固めてます。
固まった感じを触ってもらっています。
大工さんたちも真剣です。
大きな穴が埋まっていく一連の作業を見ているだけではなく
やってみたいようです。やはり職人さんなんですね。
雰囲気を損なわない補修にするために
あともう少しで埋め終わる、という一歩手前あたりで
黒マジックを取り出して、補修部分を黒く塗っていきます。
これをすることでおが屑が丸見えにならずに人工的ではない
自然な感じの埋め跡に見えるようになります。
黒く塗った後はおが屑は使わず
瞬間接着剤だけを使って、先ほどと同じように接着剤、硬化スプレーといった
具合に塗り重ねていきます。
だいぶ埋まってきました。
埋めの中に空気が入って空気だまりができることがあります。
その時は針や釘を使って穴をあけて空気を出します。
最終的に板の表面よりすこし盛った感じにします。
そしてサンダーで板と平らにしていきます。
あの大きな穴がしっかり埋まりました。
サンダーで平らにした後、埋めた個所の最終仕上がり具合をみるために
実際のオイル塗装を塗っていきます。
大きな節穴が雰囲気を損なわず補修完了
最初の大きな穴が埋まりました。
ここまででだいたい30~40分ほどで補修できます。
大工さん達も一度見ることで要領をつかんだようです。
さっそく一枚板や柱を補修してみると言っておられました。
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一枚板xオイル仕上げの専門店|木の店さんもく 岩手
木の店さんもくは、岩手県一関市で1964年に創業した木材やオリジナル家具などを販売している木のお店です。地元岩手を始め、国内産・海外産の無垢材、一枚板、銘木など豊富に取り揃えております。
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