岩手県産さわら原木

岩手県遠野市の原木市場で

仕入れた

椹(さわら)原木。

産地は岩手県遠野産

サイズは

長さ4メートル

原木の太さは

70~90㎝と

最近では珍しく

太い丸太です。

元口で太さ

90㎝超えです。

初夏に伐採された原木

原木の入札日は6/26日

原木市場に出品されているほとんどは

春以降に伐採された

原木となります。

原木市場での確認したところ

このサワラの原木は

５月の初旬に伐採されたとのことです。

理想の伐採時期

「切旬(きりしゅん)」といわれるのは

秋彼岸(9月下旬)～春彼岸(3月下旬)

樹木が自身で水上げを停止して

１年の中で幹の中に水分が

一番少ない状態の時季です。

いわゆる冬伐採からすると、

5月は初夏となり

すでに根からの水上げが

始まっています。

本来であれば

仕入れは避けるべき

原木となります。

夏伐採の原木を仕入れた理由

本来なら仕入れを避けるべきの

夏伐採された

サワラの原木を

今回、仕入れすること(まだこの段階では入札)に

決めた理由は

原木の木口を見て

白太が非常に少なく、

ほとんど赤身と

見受けられたことが

大きな理由になります。

赤身が多い原木

樹木が育つ中で

白太は新陳代謝が良く

水分の吸排が活発に行われます。

要するに環境による影響を

とても受けやすい部位になると

考えます。

樹木の中で

活発な白太が

活動が無くなる赤身になっていきます。

白太に反して

赤身は

とても丈夫で腐らず

虫害も受けにくい部位です。

今回のサワラ原木は

水分を豊富に含む

白太がとても少ないので

夏伐採の影響は

かなり少ないのではないか

という考えのもと

仕入れることになりました。

これから一枚板を製材して

実際に材面の赤身と白太

を見ていきながら

検証していきます。

どんな一枚板が

製材できるか、、、

製材編をお楽しみに。