センの木で作った接ぎ合わせテーブル天板

以前市場にて

センの板材が出品されていて

話の流れと交渉の末

10枚ほどまとめて

仕入れることになりました。

中ほどにある一枚が

杢がのっていて

特に気に入りました。

今回のセンの板材は

乾燥は比較的早かったように思います。

入荷から

半年しないところで

かなり反った板が一枚板でてきました。

左の板はそれほど反りは

乾燥した分の程度で許容できる範囲ですが、

右側の板は

かなりひどい反り具合になっています。

反りがヒドイ一枚板

この画像でわかるかどうかですが、

かなりの反りです。

巾が45㎝ほどある板ですが、

これほど反ってしまっては

このまま

一枚板としてカウンターなどで

使うこととは難しくなります。

プレーナーで平らにするにしても

削る分が多すぎて

身が無くなってしまうほどの

反り具合です。

接ぎ合わせのテーブル板をつくります。

2枚並べていますが、

片方の反りがひどいので

このまま2枚を

接ぎ合わせてテーブル板にすることはできません。

大きく反った方の板を

縦割りして

3枚ハギ合わせの天板を

作ります。

反った板は

真ん中から反っているので

板目のクセが強いのだと思います。

真ん中から縦割りすることで

柾目の板に近くなります。

板目のクセの影響が少なくなり

大きく反ることは

だいぶ軽減されると思います。

そのようにして

接ぎ合わせた天板がこちらになります。

大きく反った板を縦割りにして

両側に使いました。

板目が残っていて

いわゆる追い柾という感じですが。

真ん中の杢の動いた板も

引き立つことができて

なかなかいい感じの天板になったのでは

ないでしょうか。

真ん中の板は

木裏のほうが杢がよく動いていて

天板としてはこちらを

表面にするとよさそうです。

オイル仕上げ

植物油のオイル仕上げを

していきます。

植物油のオイル塗装&解説動画

両側の耳の部分には

画像では点々に見えるところは

虫穴になります。

センは虫害がよくみられる木で

特に白太は多いです。

白太の乾燥がさらに進み

虫がおいしいと感じる

でんぷん質がなくなってくると

虫の被害は止まっていきます。

こちらの地域だと

6月から7月のはじめ頃に

板から粉がふいていて

虫穴が発見されることが多いです。

虫が出てきたときは

青森ヒバの精油から

つくられた防虫オイルが

おススメです。

セン一枚板【ハギ合わせ板】　
1820×870×55㎜
植物油のオイル仕上げ