一枚板はどんな時に動くのか。

木の店さんもくで扱う一枚板は

原木から一枚板を製材したものだったり、

市場や製材所などメーカーから一枚板を

仕入れているものがほとんどになります。

その場合

原木から製材したものは

完全な生材(未乾燥材)

市場から仕入れたものは

だいたい製材してから数か月経過した

生材、未乾燥材が多く、

稀に乾燥材があったりします。

製材から数か月が一番動く期間

これは私の一枚板を扱ってきた

経験からの話しになりますが、

原木から製材され一枚板になり

自然乾燥を経て

仕上げ加工

お客様のもとに納品

このような大きなサイクルの中で

一枚板が動く可能性のタイミングを

ある程度把握し、予想することができます。

厚みが4～7㎝ほどの

一枚板の場合

製材したての生材から

数か月が一番動く期間だと

思います。

製材から2ヶ月ほど経過したナラ板材

大きく割れています。

そこを過ぎると

ある程度は安定します。

そして

次に動くタイミングが

プレーナーで削られたり

長さを切られたとき

要は削られたり切られたり

したときに新しい面や木口が

空気にさらされて

木が呼吸することで動きます。

オイル塗装された一枚板を

倉庫のなかで展示販売しながら

しばらく安定していることが多いです。

もちろん

この期間に動いてくる一枚板も

あります。

お客さんが使い始めてから動きます。

そして

その次に動くタイミングが

新しいお家に納品されたとき

暖房やエアコン、そして

気密の高い新築のお家で

木が動きます。

製材からの生材などの動きに比べると

だいぶ軽減された動きになります。

それでも

動くことによって

反ったり、割れたりすることがあります。

オイル仕上げをする意味

オイル仕上げをすることで

見た目などがよくなることは

もちろんですが、

もうひとつ良いことがあって

それは

一枚板の呼吸を

緩やかにしてくれる効果が

期待できます。

植物油のオイル塗装は

水などがしみ込みにくくなる

撥水効果があります。

撥水するけど

木の呼吸は妨げません。

木はゆっくりと呼吸を

することができます。

木が持つ本来の

機能を損なわずに

経年の変化を

少しずつ見せてくれます。