東京銘木市場

年に何回か東京新木場にある

東京銘木市場に仕入れにいきます。

一枚板を求めて

以前と違い

仕入れといっても

在庫補充のような感覚は

今はなくて、

グッとくるような一枚板との

出会いを求めて

といった

感じでしょうか。

そこにはもちろん

限度がありまして

いくらグッとくる出会いがあっても

高値の花のような

一枚板は

ビックリするような

値段になります。

予算と相談しながら

競りに参加するのですが、

おお！

これは欲しいぞ

となるような

銘木や一枚板は

当然

ライバルもたくさん出てくるのが

競りなのです。

そのように

毎回

市場に足を運んでは

素敵なオンリーワンを

探しているのです。

8月の市場

今回は8月の市日になるのですが、

春に比べると

仲買人はそれほど多くなく

品数もすこし少なめな印象でした。

9月に記念市もあるので

それに合わせて出品

というのもあるのでしょう。

ケヤキの柱

一枚板を探しに

などと言いながら

ケヤキの柱を仕入れることができました。

芯持ち材ですが、

太さが8寸(24㎝)あるので

多少小さな割れはいくつか入るかも

しれませんが、

大きな動きはなさそうです。

予想より

安価にて仕入れできました。

このケヤキの柱は8寸(24㎝)あるのですが、

お客さんからの問い合わせで

よくあるのですが、

ケヤキの柱

8寸(24㎝)なんて太くなくていいから

5寸(15㎝)くらいだと

安いのあるでしょ？

といった感じで

細いから安いだろう

と思われている

方もけっこういるようです。

細い柱ほど芯持ちはキケン

同じ芯持ちの柱ならば

8寸より5寸の方が

当然価格は安いです。

しかし

私たち業者は

ケヤキの芯持ちの

5寸柱はおススメ

しないどころか

やめるように話します。

大きく動くのが

容易に予想できるからです。

杉やヒノキなどの

針葉樹と違って

広葉樹の芯持ち材は

かなり高い確率で

大きく動いたり

割れたりします。

背割りをしても

難しいことが多いです。

ですので

ケヤキで

5寸くらいの柱を

求められる方に

すすめるのは

芯去り材になります。

芯持ちの8寸柱よりも

5寸の芯去り柱の方が

原木が圧倒的に太いです。

芯を外して5寸(15㎝)の柱を

採とるのですから

太い原木が必要になります。

そうなると

価格の面でも

違ってきます

芯持ちの8寸角より

芯去りの5寸角が

高値になるのです。

ケヤキの5寸柱は

意外と難易度高いのです。

同じことは

玄関の上がり框にも言えます。

杢の動いたセン一枚板

群馬県産のセン一枚板

35㎝ほどの巾で

広い板ではないのですが、

杢が動いています。

モンキーポッドテーブル板

巾90㎝のモンキーポッド一枚板です。

赤身が均一に入っていて

真ん中に節があったりしますが、

雰囲気良い一枚板です。

ブラックウォールナット一枚板

ブラックウォールナットも

何枚か仕入れることができました。

長さは1500~2500くらい

巾は

450~600くらいで

キッチンカウンターや

ソファーテーブルの天板など

いろいろ使えそうです。

もう一つの目的

今回の東京訪問は

銘木市場での

仕入れもさることながら、

ある方たちと

集まって

話しができることが

大きな目的でした。

この業界での

つながりなのですが、

中心人物は

10年ほど前に

偶然の出会いがあり

そのときに

何の気なしに話しを聞いたことが

すべての始まり、、

頭の中の

銘木のこと、建築のこと、木に対する考えが

根底から覆された

自分の考えに

革命を与えた方がいるのですが、

その方の御縁で

今回

知り合いになって

商売のことはもちろん、

新たな考え、ものの捉え方

人生のこと

そんな話ができる

といえば

カッコいいのですが、

ただの飲み会(とても楽しかった)。。。。

いやいや

さにあらず

自分にとって

大切な学びの場でした。

今回は

特に

センスのアンテナを

磨くことができて

あらたな気持ちで

地元にもどることが

できたと思います。