無垢材・一枚板などの木材とオリジナル家具|木の店さんもく 木の店さんもくは、岩手県一関市で1964年に創業した木材やオリジナル家具などを販売している木のお店です。地元岩手を始め、国内産・海外産の無垢材、一枚板、銘木など豊富に取り揃えております。当店自慢の木材を使ったスピーカーや時計などのオリジナル家具の販売、ご自宅や店舗に合わせたオーダー家具の制作も承っております。

一枚板と合板・ベニア板はどう違う? お客様が無垢の一枚板にたどりつく理由

 

こんにちは、木の店さんもくの店主です。

 

今日は当店が専門にしている「一枚板」と、一般的に「合板・ベニア板」と呼ばれる板との違いを、あらためてご紹介したいと思います。

 

 

合板・ベニアの特徴、メリットとデメリット

 

一枚板は、文字通り「一枚の板」です。一方、合板・ベニア板は、

いくつかの種類があるのですが、基本的には原木を薄く大根の皮のようにスライスした「何枚もの板」を、接着剤を使い、熱と圧力を加えてギュッと固めたものです。

 

ベニアの写真はWikipediaより CC BY-SA 3.0

 

一枚板は、かたちこそ整えるものの、原木から板状に切り出したままの木で、呼吸をし、生きていると言えます。

 

合板やベニア板は、その意味では「生きている木」という感じは少し弱く、接着剤で固められていることもあり、通気性も高くはありません(しかし技術の進歩により、調湿能力が高いものも存在するようです)。

 

では、合板やベニア板は木として全然ダメな存在なのかというと、そんなことはありません。

 

合板(プライウッド)は木の繊維方向が重ならないように積層されていて、接着剤も使われているため、一枚板よりも高い強度を出せることがあります。丈夫です。

 

また、その丈夫さも安定してきますから、建物の構造材、下地として活躍することがあります。コストも、一枚板のような無垢の木材だけを使った場合に比べて、下げられます。

 

かたちも、サラダボウル(食器)や、ギター(楽器)のボディのように、曲がったものを作りやすかったりします。

 

 

生きて呼吸をしている一枚板に比べて、合板やベニア板は環境の変化による影響を受けにくく、動きにくい、という長所もあります。

 

合板・ベニア板は、人間が長い歴史の中で生み出してきた、便利で優秀な加工木材なのです。限りのある天然資源から、多くの木材・建築材を大量に生産するためのアイデアでもあります。

 

しかし合板やベニア板には、一枚板に比べると大きい短所がひとつあります。

 

それは、テーブルや机の天板用でも、フローリング用でもそうなのですが、合板やベニア板は表面に「突板(つきいた)」と呼ばれる「木目の化粧材」を貼り付けてあることが多く(薄い本物の木の単板のこともあれば、プリントのこともあります)、その化粧材が剥がれてしまうと、美しさを取り戻すためにどうにかしようとしても、簡単にはどうにもならないところです。

 

そのために、昔から合板やベニヤで作られたテーブルや建材などはウレタンなどで塗膜を張り、塗装を厚くすることで、薄い化粧単板を保護しています。

 

私達の銘木業界や木材業界も、もともと無垢材を使っていたのですが、いつのころからかウレタン塗装されたベニヤ合板の仕上がりを目指すようになったように思います。

 

無垢材なのに表面を保護する(必要ないと思うのですが、、、)ウレタン塗装にシフトしました。そのため直接無垢材の素材感を手で触れることができなくなった一枚板もたくさん出回りました。もちろんそこは業者さんによる考えがそれぞれあるのですが、本末転倒のような気がします。

 

テーブルの天板に大きい傷がついたり、えぐれたり、どうしても取れない輪ジミがついたといった場合、一枚板であれば、表面をサンディング(ヤスリがけ)すればだいぶ美観を回復できます。

 

しかし合板・ベニア板の場合、表面の化粧板を削ると下から現れてくるのは、もはや美しい木目の板ではなく、接着された積層材です。塗装をやりなおしても、その下地は現れたままになります。

 

(合板・ベニア板の場合、表面の薄い化粧板が剥がれると、下の積層材が現れるだけなので修復が難しい。一枚板は、削っても削っても下は金太郎飴のように、ずっと同じ木です)

 

天板に限らず、フローリングでも同様のことが言えます。

 

木の店さんもくに一枚板を探しにこられたお客様のお話を聞いていると、合板・ベニア板の家具のそうした点、傷が付いても復旧が難しく、その傷も味わいとして楽しめるものというより、なんとなく寂しい感じでボロボロになってしまうところ、時には使い捨てになってしまうところ、それが気になって、そうはならない無垢の一枚板にたどり着いた、というケースが、とても多いように感じています。

 

一枚板が気になったら、是非さんもくへ

 

合板もベニア材も一枚板も適材適所であり、どちらかが一概に優れている、とは言えません。ただ、木の店さんもくでは長年、一部のごく特殊な建築材(ヨシボードなど)を除き、接着剤でプレス加工した合板・ベニア板ではない無垢の一枚板を専門に取り扱ってきています。

 

 

何年何十年と使っても、使い捨てにはならず、愛着を持って生活のなかでともに歳月を重ねていけるようなテーブルや机が欲しい。そんなふうに思われた時は、ぜひ木の店さんもくにお越しいただければ幸いです。無垢のフローリング材も、扱いがございます。

 

岩手県一関市に展示倉庫がございますので、近郊の方や、岩手県に旅行にいらした際などは、是非お立ち寄りください。お待ちしております。オンラインショップも、是非眺めてみてください。

 

また、ご検討中の一枚板についてご不明な点やご相談などがございましたら、お電話やお問い合わせフォームでお気軽にご相談ください。

 


 

 
毎月第3木曜日に「さんもくデー」というセールも実施しています(第3木曜=3木=さんもく!と覚えて下さい)。
 
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一枚板はこんな風に使われています【一枚板の作品&使用事例】
https://kinomisesanmoku.co.jp/blog/29283/

【一枚板の納品事例】こんな風に使われています。

 

 

木の店さんもく 一枚板の販売サイト【商品一覧】
https://kinomisesanmoku.co.jp/products_cat/%e4%b8%80%e6%9e%9a%e6%9d%bf/

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木の店さんもくは、岩手県一関市で1964年に創業した木材やオリジナル家具などを販売している木のお店です。地元岩手を始め、国内産・海外産の無垢材、一枚板、銘木など豊富に取り揃えております。

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