自分でオイル塗装に挑戦したい方からよく寄せられる質問にお答えします【自分で仕上げる一枚板】
こんにちは、木の店さんもく、店主の近江です。
さんもくの「自分で仕上げる一枚板シリーズ」をご購入されたお客様や、購入を検討されているお客様から、「オイル塗装の段取りについて、よくわからないところがある」とたびたび質問されることがありますので、この記事にて、あらためてまとめてみました。
ホコリがある空間で塗装しても良いですか?
まず「塗装する場所は、ホコリが舞っていないような特別な空間でないといけないのでしょうか?」と質問されることがあります。
答えは、「そうでなくとも大丈夫」です。
塗装、というと、工業製品のカラーペイントを想像されることもあるかもしれませんが、オイル塗装は「オイルを木に染み込ませる作業」ですから、特別な空間は必要ではありません。
ご自宅の、普通のお部屋でもやれる作業です。
ただし、通気性は確保しておいたほうが良いと思います。
塗ったあとすぐ裏返して台の上に置いても大丈夫なのですか?
木の店さんもくYouTubeチャンネルのオイル仕上げ動画では、だいたい木裏を最初に塗って、そのあとすぐにひっくり返して木表を塗る、という作業をしています。
お客様から「塗ったすぐあとの部分が作業台の養生布のところに触れてしまっていますが、その部分はムラになったりしないのですか」と聞かれることが、たまにあります。
答えは「大丈夫、ムラにはなりません」。オイル塗装の場合は、大丈夫なのです。
また、動画からもわかるように、私達はオイルを塗った板を素手で持ってひっくり返したりしています(カラーペイントやウレタン塗装の場合と違って、指紋が残ったりすることはありません)。
考え方は業者さんによってそれぞれ違ってくると思いますが、木の店さんもくではこうした流れで作業していても、ムラもなく立派なオイル仕上げができていると、自負しています。
オイルの重ね塗りはどのくらい時間をあけたら良いですか?
ただし、オイルを2回、3回と重ね塗りする場合は、1度塗った面が完全に乾いてから重ね塗りすることをおすすめします。
完全に乾くまでの時間は季節、気温や湿度など環境によって変わってきます。
冬季の寒い時期などは、乾くまで1日以上かかることもありますが、夏の時期などは、朝に塗った面が夕方にはもう乾いていることもあります。
塗った面を手で触ってみて、ベタついていないようでしたら、重ね塗りをはじめても良いかと思います。
オイル塗装についてはこちらの動画も大変おすすめです。ぜひご覧ください。
とにかく少ない量のオイルを、薄く薄く伸ばしていく。ベタベタにならないように伸ばしていく。それが上手に仕上げるコツです。
オイルが缶から出てきません!
オスモオイルなどの塗料が缶の中から出てこない場合は、夏季でしたら、割り箸などで中をかき混ぜると柔らかくなって、出てきやすくなります。
冬季では、寒さで油が固まっていることがあるので、その場合は缶ごと湯煎してみてください(火が直接缶に触れないよう、火気には十分ご注意ください)。
一度使ったオイル缶を長い間保管しているときにオイル缶の中で表面にオイル膜が張っていることがあります。膜を取り除いていつものオイルを使ってください。
その膜は柔らかくなることはなく、もう二度と使えないので処分してください。
コテバケは何回使えますか? 何日間持ちますか?
コテバケは、空気に触れ続けていると酸化してゴワゴワと固くなっていきます。
基本的には使い捨てなのですが、2回、3回と重ね塗りしたい場合、塗り終えた後にビニール袋などに入れて口をしばっておくと、比較的長持ちします。
さんもくでも使っているインダストリーコーワのステインコテバケでしたら、使い終えたらハケが入っていたビニール袋に戻して、封をしておくのも良いでしょう。
環境にもよりますが、2〜3日使える場合もあるでしょう。
(写真はオイル塗装に挑戦された東京都のA様より。コテバケの袋は、捨てずにとっておくと良いでしょう)
なお使用後のコテバケは、天ぷら油のように自然発火する恐れがあるので、処分する時は水をかけるか、水気の多い生ゴミと一緒に捨てるなどしてください。
オイルを多く塗りすぎて拭き取るようなときは、拭き取ったウエスなども自然発火の可能性があるので、必ず水に浸してから処分してください。
下の記事では、「自分で仕上げる一枚板」の作業に必要な道具(初心者・低難易度の板向け)を紹介しています。こちらも是非あわせてお読みいただければ幸いです。
自分で仕上げる一枚板の販売サイトはこちら↓
「さんもくウィーク」の詳細は、
一枚板はこんな風に使われています【一枚板の作品&使用事例】
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一枚板xオイル仕上げの専門店|木の店さんもく 岩手
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