【自分で仕上げる一枚板】難易度「エキスパート」の板はどんなものが届く!? お客様からご感想をいただきました(小ぶりなヒバ 960×240~290×35㎜)
さんもくの自分で仕上げる一枚板シリーズは、木表と木裏を平らにするプレーナー加工と木口のカットまでを弊社で行い、残りはお客様のお好みで仕上げていただくコンセプトの商品です。
このたび「自分で仕上げる一枚板」の中から、【仕上げ難易度:4(エキスパート向け)】のヒバ一枚板(960×240~290×35㎜)をお買い上げいただいた東京都のA様から、板についてのご感想と、たくさんの写真をいただきました。ぜひ、お読みください。
エキスパート向けの板って、どんな感じのもの!?
木の店さんもく
近江様
いつもお世話になっております。
「自分で仕上げる一枚板」シリーズの「ヒバ一枚板」が届き、ヤスリがけとオイル塗装まで済ませましたので、またまた感想文をお送りいたします。
今回は、窓際で植物の鉢植えを飾ったり、手入れをする時のための小ぶりな板が欲しくなり、さんもくショップを眺めていたら、このヒバがとても気に入ってしまいました。
ただ、仕上げ難易度が「エキスパート向け(難易度4)」と書いてあって、果たして私などに扱えるものなのか、心配ではあったのですが、鉢植えを置く程度の用途であれば、仕上げずにそのまま使っても良いのではないかと思い、衝動買いしてしまいました。
立派な大きい節がふたつ、虫喰いの目立つ耳、青ジミなどもある「野趣と存在感溢れる一枚」という感じでした。開梱するとフワ〜ッといい匂いが漂ってきました。ヒノキやイブキの匂いに似ているような気がしました。
早速、そのままの状態で植物を飾ってみようと思ったのですが、写真のようなささくれが手に刺さるのが少し心配だったので、板をお風呂場に持っていって荒目の紙ヤスリ(60番)でバリを取るような感じで耳を整え、最終的には120番で板全体を磨いてしまいました。
せっかくヤスリがけまでしてしまったので、オイル仕上げもすることに決めました。前回購入したスギ一枚板をオイル仕上げした時のオスモカラーのオイルがまだ残っていたので、コテバケのスペアだけ調達しました。
甘皮というのでしょうか、この薄い皮は自然に剥がれるのを待っても良かったのですが、触っていたらピリピリ〜と気持ちよく剥がれてしまいました(笑)。こういう皮は、手で簡単に剥がれるのですね。
この虫喰いのある耳は想像していた以上に立派で、これはすごい掘り出し物だなあと嬉しくなりました。自然が作り出した、天然の装飾ですね。良い買い物をしました。
補修にこだわらなければ、初級者でも扱えた
電子ピアノのスタンドに板をのせて、木裏からオイルを塗りはじめました(こういうキーボードスタンドは、オイル塗装の時に便利かも)。木裏も平らですが、ノコの跡が生々しく残っていて、こちら側も仕上げるのであれば電動サンダーがないと難しいだろうと思いました。このあたりが「エキスパート」向けなのでしょうか。
塗装は、ハケの引っかかりはあったものの、問題なくできました。木裏は、一回だけ塗りました。
木裏は、木表のダークでワイルドな雰囲気とは違って、明るくて華やかな感じがあっておもしろいです。いつかこちら面も整えて使ってみたくなります。ヒバの板に触れるのははじめてですが、すごく魅力がある樹種ですね。ヒバの大きいテーブルも欲しくなってしまいました。
木表の塗装では、表面が薄くかさぶたのように剥がれかけているところがあって、ここはコテバケの向きを気を付ける必要がありました(写真の方向から塗ろうとすると、ひっかかってめくれそうになります)。ここも美しく仕上げようと思ったら、電動のサンダーが必要になりそうです。それともカンナでやるのでしょうか。
塗っていてちょっと戸惑ったのは、この茶色い耳の部分。樹脂が滲み出ていて、いとをかし、という感じで雰囲気があってとても良いのですが、すごくベタベタしています。でも、なんとかオイルを塗れました(よく考えると、ここはオイルを塗る必要はなかったのかも)。
塗っていくうちに、綿くずのようなコテバケの白い繊維がフシ回りや耳などに引っかかって残っていくのですが、これはその都度きれいにしなくとも、オイル塗装を全部終えた後に取り除いていくと効率的でした。乾くと簡単に取れますね。奥まったところに入ったものは、ピンセットで取りました。
今回オイル塗装に使ったアイテムです。前回と同じオスモカラーのカウンタートップオイル(#3046)と、インダストリーコーワーのステインコテバケセット。今回も木表と耳は全部で4回塗って、乾燥させているあいだはハケを製品の袋に入れて保管しておきました。
皺のある耳もこんなにいい質感が出ました。これはたまりません。触るのも気持ちいいです。
この大きいフシまわりが本当に気に入っています。裏まで貫通している穴があり、虫が這ったような跡も見えます。これまた、いとをかし、です。
こうしたところをパテなどで埋めてキッチリ補修するとなると、確かにいまの私には手に負えず、本当に上級者レベルの作業になるのだろうと思いました。
ただ、こういう「エキスパート向け」の板でも、補修はせずに軽くヤスリがけして、オイル塗装して使うだけなら、私のような素人でもなんとか扱えました。
このヒバ板は、少し高さのあるアイアン脚にのせて、とりあえず「置くだけ」で使っています。調子の悪い植物をメンテナンスする作業台として、あるいは軽い鉢の飾り台、日光浴の場所として、大活躍しています。日の当たる窓側で使うので、紫外線で板が傷んでくるかもしれませんが、それも含めて「傷んでいく様子」を愛でていきたいと思います。
今回も、近江さんにはお電話でいろいろアドバイスをいただきました。お忙しいなか、ありがとうございました。
このヒバは、オイル塗装前から既に十分いい雰囲気だったのですが、オイルを塗ったら想像をはるかに超える存在感が出て、本当にいい買い物をしたと思いました。また宜しくお願い致します。
さんもくからお客様へのメッセージ
今回、岩手産の「自分で仕上げる」ヒバ一枚板をお買い上げいただき、オイルを塗って仕上げて率直なご感想を聞くことができました。
仕上げた一枚板を鉢植えをのせる棚に使われていてお部屋の空間を素敵に演出されているのが画像から伝わってきます。
今回のヒバを仕上げ難易度4:エキスパートに分類した理由は、木の店さんもくで仕上げるとしたら、朽ちたところを補修したり、節廻りに貫通した穴が開いていたので、そこを埋めることや、台面に大き目のささくれた割れがあり、その部分を補修するとなると、割れを補修する経験値が求められると判断しました。
A様が言われていたように、補修せずに自分なりにいい感じで仕上げをすることであれば、それほど問題なくいける場合もあると思います。
みなさんも仕上げてみたいけど、どうしようか迷っていたり気になる一枚板があったら用途に合わせてアドバイスすることもできますので、
ぜひお気軽にお問合せください。
A様とても分かりやすく実践的なレビュー
ほんとうにありがとうございます。とても参考になります。
一枚板ともども末永くよろしくお願いいたします。
自分で仕上げる一枚板の販売サイトはこちら↓
一枚板はこんな風に使われています【一枚板の作品&使用事例】
https://kinomisesanmoku.co.jp/blog/29283/
木の店さんもく 一枚板の販売サイト【商品一覧】
https://kinomisesanmoku.co.jp/products_cat/%e4%b8%80%e6%9e%9a%e6%9d%bf/
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木の店さんもくは、岩手県一関市で1964年に創業した木材やオリジナル家具などを販売している木のお店です。地元岩手を始め、国内産・海外産の無垢材、一枚板、銘木など豊富に取り揃えております。
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