無垢材・一枚板などの木材とオリジナル家具|木の店さんもく 木の店さんもくは、岩手県一関市で1964年に創業した木材やオリジナル家具などを販売している木のお店です。地元岩手を始め、国内産・海外産の無垢材、一枚板、銘木など豊富に取り揃えております。当店自慢の木材を使ったスピーカーや時計などのオリジナル家具の販売、ご自宅や店舗に合わせたオーダー家具の制作も承っております。

茶室【床の間】と役釘、そして右床のこと。

茶室と役釘

 

 

 

前回の倉庫のフィッティングルーム造りの

ブログの中で

 

簡易的な床の間風のスペースに

役釘を使いました。

 

 

 

実際の茶室で使われる

役釘と

その使い方を説明します。

 

 

 

 

 

四畳半の茶室

 

 

四畳半の茶室は

茶室の中で

基準の広さとされる大きさです。

 

 

 

茶室には広間、小間という

広さによる呼び名があります。

 

 

 

四畳半以上を”広間(ひろま)”

四畳半以下を”小間(こま)”

 

とそれぞれ呼ばれます。

 

 

 

四畳半という広さは

 

広間、小間

どちらにも属している広さの空間です。

 

 

四畳半は「方丈の間」ともいわれます。

 

 

方丈は一丈(約3m)四方の部屋をいい、

 

方丈は小宇宙という考えがあったり、

 

四畳半なので畳を五枚敷くことで

五行思想との関連する説があったり

 

 

 

いろいろ調べると面白そうです。

 

 

 

 

 

 

 

大共ホーム

四畳半

炉:四畳半切り

本勝手茶室

右床の間

畳床

 

 

 

 

 

床の間は右床が基本

 

 

床の間は

右側が基本です。

 

 

関西地方では

当たり前のことかもしれませんが、

 

 

東日本や東北

私が住む

岩手県は

左床の間がとても多いです。

 

 

多いというより

 

左床の間が正解

という感じで

 

床の間の設計から

そのように

なっています。

 

 

 

もう一度いいます。

 

 

床の間は右(右床)が基本です。

 

 

それは上座が向かって右側

ということに尽きると

考えます。

 

 

 

 

古代中国から伝わった

都市思想、陰陽道、五行などを

取り入れて都をつくりました。

 

 

平安京もそうで、

 

 

皇帝(天皇)は

北側から南面にむかって座すことに

なっていました。

 

 

皇帝から見て左側が2番手(例えば左大臣)

皇帝から見て右側が3番手(例えば右大臣)

となっていて

 

 

左と右では

左を上位としていました。

 

 

それを

臣民である一般人からみると

右側が左大臣 上位

左側が右大臣 下位

 

となります。

 

 

私たちから見ると

右側が上座

左側が下座

となります。

 

 

いまでもこの文化は残っていて

演劇などの舞台は

 

向かって右を上手(かみて)

向かって左を下手(しもて)

といいます。

 

 

 

京都平安京は

向かって右側が「左京」

向かって左側が「右京」

 

 

私たちから見ると

右側が上座となります。

 

 

 

京都をはじめとする

関西地方で

 

床の間が右側であることは

これで納得だと思います。

 

 

 

そして

三月の雛飾りも

本来は

右側の上座に男雛

左側の下座に女雛

 

が本来の飾り方になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

京間サイズ

 

 

こちらの茶室は

京間寸法で造られています。

 

 

 

畳の大きさが

6尺3寸(191㎝)×3尺1寸5分(95.5㎝)

 

という

地元で使われる畳の大きさ

 

5尺8寸(176㎝)×2尺9寸(88㎝)よりも

大きいサイズとなっています。

 

 

 

 

 

 

床の間

 

 

 

 

床の間:畳床

右床

 

一間(6尺、こちらは京間なので6尺3寸)の床の間

床柱:北山杉人造絞り丸太 目通り4.5寸(目の高さの太さで約135㎜)

床框:北山杉磨きタイコ(拭き漆仕上げ)

落掛け:杉落掛け

 

 

床飾りは

掛け軸、式板、焼き物花入れ

 

 

 

 

 

 

籠の花入れ

 

夏のシーズンには

籠の花入れなども

飾ります。

 

 

 

畳床では

その場合

式板はしないようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

床飾りと役釘

 

茶室の床の間に使われる

代表的な役釘としては

 

 

床柱:花生釘

掛け軸:竹釘もしくは三福対折れ釘(一般的なところですと無双稲妻釘)

床中壁:無双中釘

床の間天井:花蛭釘

床中隅:柳釘

 

 

 

上記以外にも

下地窓の朝顔釘、落し掛けの華鬘釘(けまんくぎ)

撞木釘・稲妻釘などがあります。

 

 

 

 

 

 

床柱に花釘(花生釘)

 

床中の中釘(無双中釘)よりも

少し高めの位置に打ち込みます。

 

 

 

この釘に

掛け花入れを飾ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柱の花釘に

掛け花入れを

飾っています。

 

 

 

床柱に打っている

花釘は

 

床の間の役釘の中で

一番重要なものと

されているようです。

 

 

 

 

 

 

 

無双中釘

 

 

無双中釘は

床の間の壁面の中ほどに

釘を打ち付けて

掛け花入れを飾ります。

 

 

 

無双とは

出し入れの動きだったり、

左右の動きを

言うことで

 

折れ釘部分を

出したり入れたり、

 

出し入れできる釘

ということになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中釘は

床中の壁の中央より

ほんの少し上に

打つことが多いようです。

 

 

 

釘の高さ位置は

だいたいの

基本の高さが

あるのですが、

 

 

 

そこを基準にして

それぞれの

茶室で微調整されるようです。

 

 

 

 

どの花入れを

飾るのか

 

 

お気に入りの

花入れと花を飾った

時の見え方などで

 

最終的に

位置決定されます。

 

 

 

 

中釘よりも

花釘の方を

少し高い位置に打ちます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

茶会や茶事のときは

畳の上に

香合を飾ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まとめ

 

 

茶室の床の間に使う

役釘と

そこに実際に花入れと花を

飾った解説をしました。

 

 

 

柳釘と花蛭釘の

説明はしていなかったので

 

またその機会に

お話できたらと思います。

 

 

 

 

茶室というと

なにか特別な空間のように

感じられるかもしれませんが、

 

 

決してそんなことはなく

本来の床の間の

あるべき形であり、

 

 

また

床の間のある座敷で

何をするのか?

 

 

ということにも

つながると考えます。

 

 

 

茶道では上座下座が

はっきりと決まっていて

 

 

そのなかで茶の湯の

作法がおこなわれます。

 

 

 

右側に床の間があると

いうことが基本だと

いうことも

わかると思います。

 

 

しかし

そうはいっても

 

戦後の高度経済成長に

おける

日本建築の床の間のスタイルは

 

 

住宅ブームのなかで

ひとつの

スタイルが構築され

 

現在それが

ある種の文化として

定着したことも

事実です。

 

雛飾りの飾り方しかり

 

そこまで

深く考えることも

ないのかな、、

とも

思います。

 

 

このブログを

見ていただいた皆さんが

興味をもって

これをきっかけに

 

なにか

参考になれば

幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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