原木の製材【ヒノキ・キハダ・クリ】
岩手県産ヒノキ・クリ・キハダの製材
盛岡の原木市場で仕入れた
岩手県産ひのき、くり、キハダ
さっそく
製材所で一枚板に挽くことになりました。
岩手県産ひのき
もともと天然ヒノキの
自生の北限は福島県と言われます。
岩手県でも
戦後、本格的に
植林されたヒノキが
用材になるまで成長して
建築などに
使われているようです。
直径が40㎝ほどある
ヒノキ原木も
原木市場で
よく見かけるようになりました。
4m×40㎝の
ヒノキ原木を
製材します。
製材をすすめて
芯から離れてたところで
一番巾がとれそうな
一枚板を製材します。
芯のあたりまで製材しました。
丸太を反して
反対側を製材します。
反対側は
また
違った表情をもった
一枚板が製材できました。
芯に近い一枚板の裏側が見えています。
厚み24㎜~55㎜まで
9枚ほど一枚板を
製材しました。
岩手県産キハダの製材
黄色い皮肌でしられるキハダ
一枚板の材面は皮肌とは
打って変わって
黄褐色とは言われるものの
酸化現象なのか
経年によって深いチョコレート色
になることが多いです。
何とも言えない
色合いで
個人的にも好きな樹種です。
キハダ原木
木口は酸化によるものなのか
チョコレート色になっています。
キハダ原木
2m×40㎝
24㎜~45㎜の
一枚板を製材しました。
くり原木の製材
1.8m×56㎝のクリ原木です。
年輪がしっかりしているわりには
やさしい曲線の木目は
ケヤキとはまた違った
印象があります。
白太が少ない木なので
一枚板の表情がおとなしく
上品な感じがします。
挽いてすぐに
大きな節があります。
原木からも見て取れる節です。
挽き進めていきます。
節がひとつ
アクセントになって
欠点としての印象は
だいぶ薄れた感じがします。
芯の近くまで来たので
反対側から製材します。
反対側は
また違う表情の
一枚板がとれました。
芯きわの最後の一枚を
製材します。
芯が入った部分
9㎝あります。
芯を外して
製材します。
個性のあるキハダ3本
個性といいますか
いびつな形の
キハダ原木です。
一般的な丸い
原木ではありません。
かたちによるものなのか
大きく割れの入ったものも見えます。
一枚板にした時の
形が特徴的になったりするので
このような原木も仕入れて
挽いたりします。
ただ
素直な木ではなさそうなので、
一枚板になってから
自然乾燥期間も
どのような個性をだすのか(おおきく動く木なのか)
注意深く観察していく
必要があります。
1本目
2.2m
扁平の原木で
この向きで製材すると
40~50㎝の
巾の広い板がとれそうです。
原木の芯が
片側に寄っています。
両木口の芯の位置は
大体同じで
芯のズレはなく
片側から
一枚板を製材するだけに
なりそうです。
おとなしい中にも
少し杢の動きもあって
まずまず
いい感じの一枚板が
取れました。
木口の割れが
少し深めに入っているので
長さをカットして短くすることも
検討します。
製材が終わった一枚板
木裏です。
2本目は
2.2m×35㎝
扁平なかたちに
加えて
原木表面の凹凸も
おおきくあります。
面白い杢目が出てきそうですが、
身がないので
しっかりした
一枚板は難しそうです。
何枚か挽き進んだところ
躍動した杢がでてきました。
やはり
凹凸が激しいので
皮がまだ
挽かれずに残っています。
3本目
2.2m×30~40㎝
同じく扁平な原木です。
30~55㎜の
一枚板を挽きました。
反対側の製材
画像でも
お分かりのように
芯が寄っている
原木だったので
反対側は
ほとんど残らず
表面の杢を出すだけの
製材になります。
反対側は
芯が見えているので
見栄えが悪いです。
こちら側を見せる
使い方で
今後
どのようなところに
使われるか
提案を検討していきます。
まとめ
ひのき、くり、キハダで
計6本の原木を
製材しました。
製材した一枚板の
合計は40枚でした。
全部が何もなく
乾燥することが
できたら
これはもう最高にうれしいことですが、
今後
自然乾燥の過程で
多少なりとも割れ、反りが
出てきます。
中にはどうにもならないほど
大きく動いたりする板も
出てくるかもしれません。
反らない、割れない
一枚板をとるために
木を見ながら
製材しているつもりですが、
そこだけは
本当にわからないのが
正直なところです。
まずは
1か月後
3か月後
動きをチェックして
一枚一枚の
木の性格が
どのように出てくるか
しっかり見ていきたいと
思います。
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