【自分で仕上げる一枚板 Q&A】紙やすりで均せない「ささくれ」のような割れは、どうやって仕上げれば良いですか?
木の店さんもく、店主の近江です。ご覧いただきありがとうございます。
木の店さんもくの「自分で仕上げる一枚板」は、台面を平らにする「プレーナー加工」と木口のカットまでは終わっているものの、そこから先はお客様ご自身で、お客様のお好みで仕上げていただくDIYシリーズの板です。
今回、お客様に作業についてのご質問をいただいたので、この記事でもご紹介いたします。
この割れはどういうものですか?
木の店さんもく様、いつもお世話になっております。
「自分で仕上げる一枚板」から小さい「ひば」の板を購入し、軽くヤスリがけをして、オイル塗装して使っています。
窓際の半日陰で多肉植物に日光浴させるのにぴったりで、とても気に入って使っています。
何の支障もなく使えているのですが、先日、台面の割れ?欠け?のようなところを仕上げようと思った時、どうすればいいのか悩みました。
紙ヤスリであらためて磨いてみたのですが、とても紙ヤスリで均せるような段差ではないようでした。
【自分で仕上げる一枚板】ひば【岩手】960×240~290×35㎜【プレーナー仕上げ&木口カット】
このタイプの割れ方には、何か名前があったりするのでしょうか。
また、木の店さんもくでは、このタイプの割れ方はどうやって補修しているのでしょうか?
カンナや電動工具が必要になるのでしょうか?
「目割れ」とは?どうして起きるの?
お客様がご使用のヒバ材には、「目割れ」と呼ばれる割れが見られます。「目割れ(めわれ)」とは、木の年輪(木目)に沿って内部から剥がれるように生じる割れのことです。別名「目まわり」とも呼ばれます。
このような割れは、木がまだ立っている間に、強風などで揺れた際に内部でストレスがかかり、生じることがあります。
見た目は小さくても、削っていくうちにどこまでも深く続いてしまうため、処理が難しいのが特徴です。
基本的に接着剤で補修します
お客様が購入されたのは、【仕上げ難易度:★★★★4(エキスパート向け)】のヒバ一枚板でした。
植物の台として気に入って使われているとのことで、とても嬉しく思います。
さて、今回ご質問のあった板の台面は、「目割れ」と呼ばれるものです。
「目まわり」と呼ばれることが多いと思います。けっこう厄介な割れになります。
目割れは年輪が剥離するような割れになるので、カウンターやテーブルなどの一枚板で目割れの始まりから終わりまでがつながっていたりすると、簡単に剥離するような割れを生じることがあります。
経験上では画像のように一枚板の一部が大きなささくれたようになることが多いです。
目割れが起きる原因は、樹木がまだ立木だったときに強風などで木が大きく揺れたときに木の内部で割れが生じるようです。
目割れの厄介なところは、見た目がそれほど大した風に見えないので紙ヤスリやグラインダーで削れば消えて無くなると思い削っていってもどこまでも割れが消えずにどんどん深みにハマってしまうところです。
根本的に目割れを消すことができないので、補修などする場合は応急処置的に接着剤でパテ埋めすることで、様子をみながら一枚板を使っていくような感じになります。
木の店さんもくでは一枚板の表面に目割れがある場合は、割れの程度を見てテーブルやカウンターなどで使うにはそれほど問題なさそうだと判断したものは、接着剤で埋める補修をします。
今回のように「自分で仕上げる一枚板」シリーズの一枚板にも目割れが入った一枚板が存在するので、そこを補修するとなるとエキスパートレベルの難易度になるかと思いますが、目割れがそれほど気にならない場合は、ある程度ささくれたところでケガなどしないように注意しながらお使いになられたらと思います。
ご相談はお気軽に
今回はお客様から頂いた、「自分で仕上げる一枚板」に関するご質問にお答えする記事となりました。
「自分で仕上げる一枚板」は、手間もかかりますが、そのぶん完成したときの達成感や愛着は格別です。
仕上げに不安がある場合や、どこまで自分でやるべきか迷ったときには、どうぞ遠慮なくご相談ください。
サンディングや割れや補修などの方法やサイズ的なところで気になるところがあったら
ご相談いただければ、ご提案したり対応することが可能です(工賃などは別途発生いたします)。
お気軽にお電話で、またはお問い合わせフォームからご相談いただければ幸いです。
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一枚板はこんな風に使われています【一枚板の作品&使用事例】
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