こんにちは、木の店さんもく、店主の近江です。ご覧いただきありがとうございます。

新しく仕上がった一枚板をふたつご紹介します。岩手県産のサクラと、日光杉。どちらも個性があって、それぞれにとてもいい表情をしています。

それぞれの木が持っている表情や風合いをなるべくそのままに仕上げています。

じっくり見ていただきたい一枚板たちです。ぜひご覧になってください。

大きな虫穴さえも味わいに。朽ちの風景が美しい、サクラの一枚板［岩手県産］

岩手県産のサクラ原木から製材された、表情豊かな一枚板です。

木の中央には、ほんのり白みがかった蒸けたような部分があり、それが自然が描いたワンポイントのように板全体の印象を柔らかく、そして深く引き立てています。

いくつか残された虫穴も、この板ならではの魅力のひとつ。あえてパテなどで埋めず、木が歩んできた年月をそのまま感じられるよう仕上げました。

オイルをひと塗りすれば、ぐっと渋く引き締まり、まるで自然が創り出したアートピースのような存在感に。

耳の面皮には細かな皺があり、指先でなぞるたびに木のぬくもりと力強さが伝わってきます。

テーブルやカウンター材に仕立てれば、空間に深みと個性を添える特別な一枚です。

さくら一枚板【岩手】1820×420~630×45㎜【オイル塗装 仕上げ済み】

さくら一枚板【岩手】1820×420~630×45㎜【オイル塗装 仕上げ済み】

歴史と自然がつくる赤身に惹き込まれる ― 日光杉一枚板

日光東照宮の並木杉からできた一枚板になります。

赤身が多くを占めていて、年輪も緻密でとても細やかです。

自然のグラデーションがとても美しく、見ていて飽きのこない、まるで絵のような一枚になりました。

耳の部分は、大きく朽ちているところがあり、赤身の内側まで削り込まれています。

でもその“欠け”がかえって味わい深く、まるで流木のような自然の風合いが、板の個性をより引き立ててくれています。

表面は「浮造り（うづくり）」仕上げで、木の年輪に沿った凹凸を浮き立たせました。見た目にも立体感があり、手でなぞったときの質感にもぬくもりがあります。

年月を重ねてきた木だからこその深みと存在感。

この板にしかない、自然が育てたかたちを、どうぞそのまま感じてみてください。

日光並木杉一枚板【栃木】1420×580~660×36㎜【オイル塗装 仕上げ済み】

日光並木杉一枚板【栃木】1420×580~660×36㎜【オイル塗装 仕上げ済み】

今回の新作案内は、いかがでしたか？

岩手のサクラと日光杉。

どちらも、世界にひとつの一枚になります。好きな方には、とても面白く、興味があったと思います。

今回ご紹介した新作の中で、あなたの心に響いたのはどちらでしょうか？

ぜひ、お気に入りの一枚を見つけてみてください。

展示倉庫では、写真のように脚の上に置いた姿を眺めることもできますので、お近くにいらした際はぜひお立ち寄りください。

また遠方の方で、他のアングルからの写真が見たい、などのリクエストがありましたら、撮ってお送りできますので、お気軽にご連絡いただければ幸いです。

各商品ページに他にもたくさんの画像や動画による解説もありますので、詳しくはそちらもぜひご覧ください。

画像内で一枚板を載せている脚も同時に販売しております。ぜひご覧ください。