家の中に茶室を。伝統と現代が交わる床の間づくり【お客様より】
木の店さんもく、店主の近江です。ご覧いただき、ありがとうございます。
今回は、新築されるお住まいに茶室を設けるということで、工務店の方とお施主様が床の間材を選びにご来店くださいました。
茶室に欠かせない「床柱(とこばしら)」「床框(とこかまち・とこがまち)」「落掛け(おとしがけ)」といった、いわゆる“床の間の三役”の材料をお選びいただきました。
お施主様がご希望された床柱は、千利休の時代よりおよそ400年の伝統がある京都・北山産の杉天然出絞丸太(てんねんでしぼりまるた)になります。↓

皮肌に浮かぶ細かく深いシワ模様が美しく、天然の立体的な表情が目を引く逸品です。

落掛け(床の間上部の横材)には、高樹齢の杉材をご選定。年輪の詰まった木口と、動きある木目が印象的で、表面には浮造り(うづくり)仕上げを施し、木目の陰影が際立つ仕上がりです。

赤身の中にわずかに現れる白太も絶妙なアクセントになっています。

床框(とこかまち)は、赤松の皮付き丸太の両サイドを落としたタイコ框を選ばれました。

切り落とされた、面(つら)に現れる年輪と皮肌のコントラストが、野趣ある床の間を演出します。

ステキな画像が届きました。
材料をお届けした後、大工さんによる施工が行われ、完成した茶室の画像を工務店「ゆい工房」さんよりご提供いただきました。
8畳間の茶室には、左側に床の間を設置。畳が敷かれた“畳床(たたみどこ)”となっており、「左床(ひだりどこ)」として構成されています。

絞丸太の床柱には茶室では定番の役釘のひとつ、花釘が打たれ、掛け花入れに花が飾られています。

床の間が左側にある左床(ひだりどこ)ということもあり、畳の敷き方は通常の和室と同じ向きで、それに合わせて茶室の炉が切られています。↓

一般住宅の中にお茶室をしつらえる場合、お茶を点てる亭主とお客様の動線が間取りの制限がある中、どのように解決するか頭を悩ませるところだと思いますが、待合や水屋との関係も問題なく間取りに落とし込めておられるようでした。

現代風の家づくりのなかで無垢材を豊富に使われ、お施主様と素敵な空間を造られたゆい工房さんのお家は、ひとつも同じものはなく、岩手や日本の木材を使い伝統を守りながら毎回いろいろなアイデア、デザインを見せていただき今回も素敵な茶室があるお家を造られました。
お気軽にご相談ください
今回は工務店さんから、お茶室の床の間材のご依頼いただきました。
当店では一枚板のほか、
・床の間材
・和室建材
・フローリング材
・壁材
など、住まいづくりに関わる無垢材も多数取り扱っております。
「お茶室に使える木材を探している」「和室の床の間をもっと魅力的にしたい」「今ある和室を茶室に改装したい」「どこに炉を切ればいいんだろう?」
そんなお悩みがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
「ちょっと聞いてみたい」――そのくらいの軽い気持ちで構いません。これまでの経験をもとに、できるだけわかりやすくお応えいたします。
ご連絡はお電話【0191-21-1131】やお問い合わせフォームから、お気軽にどうぞ。もちろん、お店へのご来店も心よりお待ちしております。
和の空間【床の間事例】
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一枚板はこんな風に使われています【一枚板の作品&使用事例】
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