「マグロの刺し身」と「一枚板」が似ている話
こんにちは、木の店さんもくの近江です。ブログをご覧いただきありがとうございます。
「一枚板」と「マグロの刺し身」って、似ているところがあるんです。
木にも「赤身」や「トロ」がある?
一枚板には、原木から自分で製材して作る方法と、すでに板の状態になっているものを市場などで仕入れる方法があります。
どちらにも良さがあるんですが、この違いって、魚屋さんのやり方ととても似ているんですよ。
例えば、魚屋さんがマグロを一匹まるごと仕入れて、赤身やトロ、焼き魚用の切り身など、部位ごとに捌いていく。
または、すでに柵取り(サクドリ)された赤身やトロだけを仕入れて販売する。一枚板もまさにそんな感じなんです。
原木から製材するメリット
魚を一匹まるごと見れば、その鮮度や脂のノリが一目瞭然。
それと同じで、原木をまるごと仕入れると、木の全体の状態がよくわかります。
「どの部分が反りやすいか」「割れが出そうな箇所はどこか」など、製材前にイメージできる。
そして、どこを板にして、どこを角材にするか、自分で見極めて決めていけるんです。
これは市場で製材済みの一枚板を買った場合には得られない経験であり、何より、木との深いつながりを感じられる瞬間でもあります。
銘木市場に一枚板が出品されている風景
原木から一枚板になるまで
原木を製材する瞬間は、まさにマグロをさばいてトロを取るような気持ち。
「ここが赤身、ここは大トロだな」と、木の美しい表情を見つけ出していきます。
自分で仕入れた原木を製材して一枚板を仕上げるときは、この板が丸太のどの部分かを知っているのである程度その一枚板のクセというか動きや割れの予測がしやすいところがあります。
原木から製材して、そこから自然乾燥そして補修やサンディング、オイル塗装この一連の作業を通して一枚板が仕上っていきます。
製材直後から乾燥している間も割れてないか、大きく反ってないか気になるのでその都度確認しながら「おお、いい感じに乾いてきたぞ」「まさかこんなに割れるとは、、、、」と一喜一憂しながら一枚板と向き合っているので、それは当然のように愛着が湧いてくるわけです。
まだ仕上げるのが先の乾燥中の一枚板たち。この状態が割れや反りがどうなっているのか一番気になるところです。
最後の加工作業、オイル塗装中のサワラ一枚板。
オイル塗装で仕上がった一枚板たち。どんな風に活躍するのかとても楽しみです。
以前はよく同業の銘木屋さんや材木屋さんが木材が売れたときに「嫁に行った」という表現をしていたのを聞いたことがあるのですが、その意味がとてもよくわかります。
特に、お客様から「こんなふうに使ってます!」と一枚板の写真が届いたとき。
あの瞬間が、木に携わる仕事をしていて一番うれしいときかもしれません。
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一枚板はこんな風に使われています【一枚板の作品&使用事例】
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