【お茶会に一枚板の彩りを】立礼の茶席に選ばれた、杉とカエデの一枚板
木の店さんもく、店主の近江です。ご覧いただきありがとうございます。
今回、当店の杉の一枚板が、お茶会でお使いいただけることになりました。
木の店さんもく倉庫展示場にご来店いただいたお客様は、お話をきくと茶道の先生をされており、近々地元でお茶会を開くとのこと。
ご来店された理由は、そのお茶会で一枚板を使ったお点前を考えていて、それに見合った一枚板を探しに来られました。
杉の一枚板がお茶会で使われることになりました
このお茶会は、畳に正座してお点前を行う通常のスタイルではなく、「立礼(りゅうれい)」または「立礼式(りゅうれいしき)」と呼ばれる形式です。テーブルと椅子を用いて、椅子に腰かけながらお点前をし、同じく椅子に座ってお茶をいただく作法です。
立礼は、江戸時代が終わり明治の開国後、外国からのお客様をもてなすために考案された作法だそうです。御園棚や末広棚といった、茶道の三大流派による立礼棚もよく知られています。
今回、杉の一枚板をご購入くださったお客様は、地元で茶道を教えていらっしゃる先生です。町が主催するお茶会で、野点風のお点前を披露される際に、立礼棚としてこの一枚板をお使いになるとのこと。
先生ご自身の見立てで選ばれた杉一枚板が、どのようにお茶席に溶け込むのか、私どもも楽しみです。
今回ご購入いただいた、秋田産の杉一枚板です。↓
この杉一枚板は通常の杉とはちょっと違っていて、なにかというと、この杉は山で伐採された杉の原木の切り株にあたる部分になります。
形をみてわかるように地面に根を張った末広がりの山のようなカタチが特徴です。広がったところの木目に動きがありとても表情豊かな一枚板となっています。
こちらは岩手県産のカエデ一枚板になります。↓
長さは2mほどありますが、巾が2~30㎝とそれほど広くない一枚板になります。こちらのカエデはお茶をお出しする棚とお客様(正客)へお出しするお茶を置く棚として使われます。
ご招待と、お茶会の風景
数日後、先生から素敵なお手紙が届きました。中には、茶会のご招待チケットが同封されており、私たちも喜んでお邪魔させていただくことに。
当日会場に足を運ぶと、そこには野点傘が立てられ、皮付きの丸太の上に杉の一枚板が据えられていました。
皮が付いたままの丸太の上に載った一枚板が素敵に茶道具を引き立てて演出しています。
お茶会でのお点前の様子↓ たくさんのお客様が大寄せの茶会に来ていて賑やかなお茶会でした。先生の門下生の他にも地元の高校生が半東さんとしてお茶を運んだりと、お茶会をお手伝いされていました。
点前棚の上に道具置きされたところ
手前に見えるカエデ一枚板は正客、次客にお茶をお出しする棚として使われていました。耳付きの野趣あふれる野点風情にはよくあった棚になったと思います。
カエデ一枚板をカットした短い方はお点前された方がお茶をお出しする棚として使われていました。↓
木は自由。使い方に、決まりはありません。
お点前の合間、今回一枚板をご購入いただいた先生と少しお話をさせていただきました。
「伝統あるお茶の場に、木の一枚板を見立てて使うのは勇気がいりました」と先生。それでも、お越しいただいたお客様から「驚き」と「喜び」の声が多く寄せられ、やってよかったと心から感じていただけたそうです。
そんなお言葉をいただけて、私たちも本当に嬉しく思います。
茶道といえば、型にはまった厳格な世界というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。けれど、今回のように一枚板を工夫して取り入れることで、すてきな空間が生まれる――木には、そんな可能性があります。
木の見立てに決まりはありません。「こんなふうに使ってみたい」「こんなサイズがあれば…」という想いがあれば、ぜひ気軽にご相談ください。
お気軽にご相談ください
今回は茶道の先生に杉とカエデの一枚板をお茶会に使われる天板としてお買い上げいただきました。
伝統的で型にはまったイメージがある茶道ですが、道具の見立てなどの創意工夫でこんなにも面白みのあるお茶会を演出するアイテムとなることに驚きました。
一枚板や木材、素材選びのこと、メンテナンスのこと、「これってどうなの?」と思ったことがあれば、どうぞお気軽にお問い合わせください。
「ちょっと聞いてみたい」そんな軽い気持ちで大丈夫です。
これまでの経験をもとに、できる限りわかりやすく丁寧にお応えいたします。
ご連絡はお電話やお問い合わせフォームから、お気軽にどうぞ。もちろん、お店へのご来店も心よりお待ちしております。
毎月第3木曜日には「さんもくウィーク」
一枚板はこんな風に使われています【一枚板の作品&使用事例】
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