生材ほど効果を発揮する割れ止め剤

一枚板などの無垢材は原木から

製材された直後が

一番水分を含んでいる状態です。

そして

製材された直後から

表面裏面と木口から

乾燥が始まります。

割れや反りはなぜ起こる？

木の乾燥は

木の中に入っている

水分が蒸発することで

乾燥していきます。

木の中の細胞内に

はいっている

水分子が蒸発によって

細胞内から抜けることで

空洞となり

何もなくなった空洞は

圧縮されてつぶされます。

木の中の細胞の数だけ

同じことが起こります。

何百万とか何千万という

数なのでしょう。

無数の細胞内で起こる

これが乾燥することによる

木の動きになります。

ブレンマーPE400

乾燥で水分が抜けた

細胞内に入り込み

木の収縮を抑える効果がある

ブレンマーPE400

この液体を

表面裏面にまんべんなく塗り

はな割れといって

一枚板の上下からの割れも

防ぐように

木口にもたっぷり

塗ります。

先ほどの話でいくと

水分がたっぷり含まれている

生材ほど効果があるようです。

ひのき一枚板に塗っています

キハダやクリの一枚板に

塗ります。

フォークリフトの

クリ一枚板の

爪の上で塗り作業をしていたら

あららら

なんか黒くなってきた、、、

薬剤と反応したのではなく、

濡れた状態の

クリ一枚板が

フォークリフトの爪の

鉄と反応して

黒く変色してしまったのです。

クリの成分タンニンは鉄分で黒色に

クリや桐などは

渋みの成分である

タンニンが多く含まれています。

このタンニンは防虫効果が高く

クリや桐材が虫に強いのは

この成分があるから。

タンニンの特徴は

鉄分に触れると

黒く変色することです。

裏っかえしていたときに

液体で濡れた一枚板と

フォークリフトの爪の鉄分が

反応して黒くなってしまいました。

こういうことがあるので

気をつけないといけません。

まとめ

製材が終わった一枚板に

自然乾燥する直前処理として

割れ止め剤の

ブレンマーを塗っています。

何年か使っていますが、

割れや反りは

軽減されているように

思われます。

これで

割れや反りの

全てが解決することは

ないでしょう。

冬に伐採された

水分の少ない状態でも

製材直後は

持ち上げるのができないくらい

重い一枚板です。

それほど水分が

多く含まれているので

樹木が活性化して

水分をたっぷり含んだ

夏に伐採された原木は

避けるべきだと

思います。

木が動く要素を

なるべく減らしていくことは

すこしの手間や

考えることで

できることです。

そのうえで

割れ止め剤などが

プラスαの効果が

あればよいと思います。