木の店さんもく、店主の近江です。ご覧いただきありがとうございます。

5年かけて眠っていたトチ一枚板

岩手県産の原木から製材されたトチ一枚板です。製材してから5年ほど自然乾燥しながら倉庫で保管していたものになります。

製材したままの荒木素材のサイズは2570×620~830×54㎜。

上部に二股の名残が見えて、そこも味となっていて面白いところです。

大きな割れがはいっていますが、長さをこのままの状態で使うか、割れをある程度カットしてテーブルサイズにするか、さらにカットした場合の端材の使い方など、眺めるたびに想像を膨らませていた一枚でした。

出会いとご縁

いつもご利用いただいている神奈川県の建築業者さんから、現在進行中の現場でダイニングテーブルの製作を予定されているとのことで、何枚か一枚板を提案することとなりました。

その中にサイズ的に近かったこちらのトチも提案させていただいたところ、お施主様にも気に入られて、使っていただくことになりました。

CNC加工で新たな景色が

ご購入いただいたトチ一枚板は素材荒木の状態で、そこから両面を平らに削ってから業者さんに仕上げていただくことになりました。

こちらは素材荒木のトチ一枚板をCNC加工機で平らに削っている動画になります。↓

CNC加工機で両面を平らに削っていきます。

削っていくと素材荒木からだいぶ見違えてきました。

ダイニングテーブルへ完成

両面を削り加工したのち、業者さんへ出荷しました。

そこからしばらくして、トチ一枚板がダイニングテーブルに完成されたとの画像が送られてきました。

アイアン脚が取り付けられて、とても素敵にオイル仕上げされたトチ一枚板がダイニングテーブルとして鎮座していました。

いつもは最後のオイル塗装まで行うのが私たちの常でしたので、どんな仕上がりの一枚板になるのかずっと気になってました。このような形で完成を見ることができたこともとてもありがたいです。

さらに、大きな割れ部分をカットしてできた端材からは、スツールが2脚誕生しました。

同じ一枚板から生まれたテーブルとスツールはまさに オンリーワンの家具 であり、他には真似のできない存在です。

お施主様も納品の際には大変感動され、私たちにとっても「やっていてよかった」と心から思える瞬間でした。

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