一枚板xオイル仕上げの専門店|木の店さんもく 岩手 木の店さんもくは、岩手県一関市で1964年に創業した木材やオリジナル家具などを販売している木のお店です。地元岩手を始め、国内産・海外産の無垢材、一枚板、銘木など豊富に取り揃えております。当店自慢の木材を使ったスピーカーや時計などのオリジナル家具の販売、ご自宅や店舗に合わせたオーダー家具の制作も承っております。

トチはどんな木どんな板?「絹のようなきめ細かな材面」と「バラエティーに富んだ表情」が最大の特徴【一枚板の樹種辞典】

木の店さんもく、店主の近江です。ご覧いただきありがとうございます。

 

本日は、木の店さんもくで取り扱う一枚板の中から「トチ(栃)」についてお話ししたいと思います。

 

 

この「一枚板の樹種辞典」シリーズでは、樹種の特徴を図鑑のように紹介する、というよりも、私がこれまで出会ってきた「木たち」を、店主ならではの独断と偏見をたっぷりと詰め込んでお話ししようと思います。

 

トチは漢字でどう書きますか

 

「橡」とも書くようですが、私は漢字では「栃(トチ)」と書きます。橡という漢字は「トチ」の他に「クヌギ」とも読むそうです。ちなみに漢字つながりではないと思いますが、栃木県の県木になっています。

 

トチは日本のどんなところに生えていますか

 

トチの分布としては、日本各地にみられるようです。岩手県にも昔からトチは育っていて、岩手県の原木市場でも毎回、直径2~30㎝から50㎝くらいの原木が、割と多めに出品されているように見受けられます。

 

 

トチの科名は何になりますか

 

ムクロジ科(旧トチノキ科)です。ムクロジ科にどんな樹種があるのかよくわかりませんが、自分の経験だとトチはなんとなく見た目はイタヤカエデやサワグルミに近い感じがします。

 

トチの重さはどんな感じですか

 

比重・重さは「やや軽い~中程度(気乾比重 約0.50~0.60)」とされています。

 

原木から扱うと、トチは水分を多く含んでいるような感じがあります。木が水を落としている冬に伐採したものでも、製材したばかりの一枚板はとてもずっしり重さがあります。白太が多いものだと乾燥が進むほどに水分が抜けて軽くなっていく感じがします。一枚板や柱材など木材としては感覚的に生材と乾燥材との区別がしやすいように思います。

 

 

伐り旬としてよくない時期ではあるのですが、真夏に山でトチの立木の伐採直後を見たときは、原木の木口と切り株の断面から水が溢れ出して、まるでバケツをひっくり返したような光景を見たことがあり、トチが水分を含む樹種だということをリアルに知って驚いたことがあります。

 

トチの硬さについて教えて下さい

 

トチの硬さを5段階評価で表すと★★★☆☆。トチは一枚板や柱材の材面に触れると、柔らかい質感を感じることができると思います。そういったところだと柔らかい感じの木なのですが、杉やヒノキなどよりは硬く、針葉樹だと松(マツ)、広葉樹だとサワグルミやカツラ、ヤナギなどに近い感じがします。クリやセン、タモなどともそんなに大きく硬さは違わないような気もします。

 

トチの色味はどんな感じですか

 

トチは、白太の部分は乳白色~淡い黄白色です。トチ原木の大部分を白太が占めるものもあり、そういった原木だと芯に近いところまで白色、黄色味がかった白色といった材面がみられます。

 

赤身が目立つものは辺材の白太から赤茶色の赤身が炎のような感じで製材で挽き進めるにつれて広がっていき、芯に近くなると赤身が大部分を占めることもよくあります。赤身と白太のコントラストが効いていてグッとくる景色をみることもあります。

 

また原木によっては伐採時期により青カビや黒カビ、または木口からのシミなどが材面に広がっていて、腐朽菌によるスポルテッド模様やカビによるブルーステインで、好みが分かれるところではありますが、何とも言えない景色をあらわすこともあります。私は大好きです。

 

白太がメインのトチ一枚板です。↓

 

 

赤身が多く入ったトチ一枚板。↓ 白太と赤身のコントラストが際立っています。

 

 

ブルーステインやスポルテッドが入ったトチ一枚板です。↓

 

 

トチは加工性が良い木でしょうか

 

ノコで切るのは◎、カンナで削るのは△、、、といった感じです。トチはそれほど硬い木材ではないので、丸ノコなどで長さや巾詰め等のカットすることにおいてはそれほど難しいことはないのですが、製材ではなぜだかノコが反れてしまうことがあったりします。またプレーナーなどで削るときも刃を傷めやすいことがあり、職人泣かせの木材の面もあるようです。

 

一方で紙ヤスリなどで磨くサンディング作業はやりやすく、磨き甲斐がある木材だと思います。

 

 

 

トチの耐久性について教えてください

 

トチの耐久性を5段階評価で表すと、★★★☆☆になります。白太がメインの木材ということもあり、構造材や化粧材であっても力がかかるような建築物には向かないような気がします。テーブル天板や建築であってもキッチンカウンターや玄関の式台や床の間の床柱のような使い方が向いていると思います。

 

人が住むには難しいとびきり湿気が多い空間や雨風にさらされるような外部でない限り、一般的な室内居住空間であれば、耐久性を気にする必要はないと思います。

 

トチの経年変化について教えてください

 

トチは長い間使い込むにつれて白から飴色へと変化し、艶と深みが増していきます。木の店さんもくでは、トチもオイル塗装で仕上げます。オイル塗装は木の呼吸を止めることなくゆっくりと経年による味わい深く育っていくことでしょう。

 

年数が経つほどに手触りも滑らかになり艶っぽくなっていくと思います。いつもそばにいて身近にいる方は気が付かないでしょう。でも昔の使い始めたころの写真などみたら全く違って見えると思います。天然木の魅力をじわじわ実感できるのではないでしょうか。

 

トチはどんな用途に向いていますか

 

木の店さんもくでは、トチを一枚板テーブルはもちろん、PCデスクの天板、ソファーテーブル、カウンター、看板、テレビボード、カフェテーブル、座卓など、さまざまな用途でご提案しています。天板を脚に載せるだけで使ったり、脚を取り外すことができるような使い方だと、一枚板の用途をさらに広げることもできるので、おすすめしています。

 

トチの希少性について教えてください

 

トチの巾広材はなかなか出てこなくなりました。トチは一枚板の場合、全体が白太で統一されている、いわゆる「白トチ」が希少性が高く珍重されています。さらに縮み杢が入り、トラ目といわれる杢が一枚板に入るとキラキラした景色が魅力となっています。すべてのトチ材が白トチだったり縮み杢やトラ目があるわけではなく、数は少なく希少性があると思います。

 

岩手県の原木市場でも直径90㎝を超えるような巨木はほとんど見られず、大きくても60㎝をたまに見る程度です。

 

よく「ダイニングテーブルなら巾90cmくらい欲しい」と言われますが、巾90cmの一枚板を製材するためには、単純に直径90cmの原木があればよいというわけではありません。

 

原木の中心部分(芯)は割れや狂いが出やすいため、それを避けて板を取ることを考えると、実際には直径120cmほどの途方もない巨木が必要になります。そのような巨木は極めて希少であり、現実的にはなかなか手に入るものではありません。幅90cmを超える一枚板が珍重されるのは、それだけ大きな木が必要になるからなのです。

 

トチの価格帯について教えてください

 

希少性の高い白トチや、美しい縮み杢が現れたトチは、一般的に赤白材よりも高値で取引されることが多くあります。しかし、だからといって価値が縮み杢だけで決まるわけではありません。赤白材であっても、その木目や形、表情が唯一無二で、多くの人の心を惹きつける一枚は数多く存在します。

 

一枚板にはある程度の相場はありますが、最終的な価値は「この一枚が好き」という人との出会いによって大きく変わります。人によって好みが分かれるからこそ、誰かにとっては一目惚れするほど魅力的なトチになることもあります。そういったものに出会えることが一枚板の楽しみのひとつでもあると考えます。

 

店主からあらためて一言

 

トチの魅力のひとつは、絹のようなきめ細かな材面にあると思います。この特徴はあまりほかの樹種にはなくトチならではのものだと思います。白太だけの白トチでも赤白材であっても、見た感じ、そして触れてみても指先に吸い付くような材面は魅力です。

 

そしていろんな顔を持つのもトチの特徴で、白トチの縮み杢が入ったきらびやかなものから、同じトチとは思えないような、まるでブルーチーズのようなスポルテッド&ブルーステインのものや、さらに赤身が入ってコントラストが際立っているものがあったりと、とてもバラエティーに富んでいる素敵な樹種です。

 

岩手県産のトチ原木から一枚板を製材した動画になります。↓

 

 

トチ材が使われた事例

 

木の店さんもくがこれまで仕上げ・制作させていただいたトチの一枚板やお客様からのオーダー品の事例をいくつかご紹介いたします。詳細は各写真下の記事リンクからお読みいただけると幸いです。

 

お客様から届いた感動レビュー。ケヤキ一枚板デスクに合わせたトチベンチ制作記【お客様より】より

 

【お客様より】長尺のトチ一枚板をカットして、ダイニングテーブルとカフェテーブルに仕上げましたより

 

キラキラ景色の「トチ一枚板」&オリジナル脚「脚幸」がつくる「心豊かな暮らし」より

 

【お客様より】トチ一枚板を購入いただいた業者さんが仕上げたテーブルがステキすぎる!より

 

「無垢と暮らそう」自然素材の家にトチ一枚板をお届け&お家訪問より

 

トチ一枚板のお求めはこちらから

 

現在木の店さんもくに在庫があるトチ一枚板は、商品カテゴリー・トチ(栃)からご覧いただけます。

 

ご質問・ご相談はお気軽に

 

トチに限らず、一枚板のご購入前のご質問、ご購入後のご相談などがございましたら、お電話(0191-21-1131)やお問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。

 

これまでの経験をもとに、できる限りわかりやすく丁寧にお応えいたします。もちろん、お店へのご来店も心よりお待ちしております。

 


 

 

毎月第3木曜日には「さんもくウィーク」というセールも実施中です。詳細は、セール前にブログ記事でお知らせしています。セール情報はさんもくのインスタでも告知しておりますので、お得な情報をいち早くゲットしたい方は、フォロワー登録をお忘れなく!↓

 

 

一枚板はこんな風に使われています【一枚板の作品&使用事例】
https://kinomisesanmoku.co.jp/blog/29283/

【一枚板の納品事例】こんな風に使われています。

 

木の店さんもく 一枚板の販売サイト【商品一覧】
https://kinomisesanmoku.co.jp/products_cat/%e4%b8%80%e6%9e%9a%e6%9d%bf/

 

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