店主も大好き!独特な個性を持つキハダってどんな木?【一枚板の樹種辞典】
木の店さんもく、店主の近江です。ご覧いただきありがとうございます。
本日は、木の店さんもくで取り扱う一枚板の中から「キハダ(黄肌)」についてお話ししたいと思います。

この「一枚板の樹種辞典」シリーズでは、樹種の特徴を図鑑のように紹介する、というよりも、私がこれまで出会ってきた「木たち」を、店主ならではの独断と偏見をたっぷりと詰め込んでお話ししようと思います。
キハダは漢字でどう書きますか
キハダは漢字で「黄肌」と、「黄蘗」を見かけます。自分は「黄肌」と書きます。「蘗」という漢字は書くのが難しく、キハダと書く場合以外、生活の中で使うことはなさそうです。
キハダは日本のどんなところに生えていますか
キハダは日本各地に生息しているようです。昔から北海道から良材が多く、寒い地域なので年輪が細かいものが多いようです。岩手県の原木市場でも多くはありませんが出品されています。
岩手県の原木市場に出品されていたキハダ原木。↓
キハダの科名は何になりますか
キハダはミカン科キハダ属となっています。香辛料で知られている山椒(サンショウ)もミカン科のようです。英名では”The Amur Cork Tree”「アムール コルク ツリー」とあり、樹皮が柔らかでフカフカな感じがコルクのようです。
耳のところに樹皮が残っているキハダ一枚板。↓
樹皮は鮮やかな黄色です。↓

キハダの重さはどんな感じですか
比重・重さは「やや軽いから中くらい(気乾比重 約0.40~0.50)」とされています。
製材した一枚板のキハダは他の広葉樹に比べると比較的乾燥は早いように思います。クセの強い板は生材から数か月で大きく反って割れたりすることが多いので、材の性格がある程度早い段階で知ることができる樹種だと思います。
オイル塗装前のキハダ一枚板です。↓

キハダの硬さについて教えて下さい
キハダの硬さを5段階評価で表すと★★★☆☆。広葉樹の中ではクリ、タモ、センなどと同じくらいの硬さのように思います。ケヤキやカエデほど硬くはないです。
一枚板のカウンターやPCデスク、テーブルでは、オイル仕上げのキハダは木の質感とあたたかみを感じる”柔らかさ”があり、触り心地を楽しめる樹種でもあると思います。
キハダのソファーテーブル。↓

キハダの色味はどんな感じですか
赤身は薄い茶色なところから白太、樹皮に近い白太は黄色味があったりします。個体差があり、製材直後から緑がかった濃いめの茶色だったり、経年変化で黒褐色のようになったり同じキハダでもこんなに違うのか、というほどに様々な色味の材があるように思います。
オイル塗装されたキハダ一枚板。↓ 一般的なキハダのイメージが表れている一枚です。

こちらもオイル塗装されたキハダ一枚板です。↓ 濃いめの色味になっていて独特な雰囲気の一枚板です。

キハダは加工性が良い木でしょうか
◎です。キハダは加工性に優れ、建築材をはじめ、家具や指物など、幅広い用途で古くから利用されています。鋸(ノコ)での切断も比較的容易です。木の店さんもくでも一枚板の他に木製の脚材の部材として使ったりします。
ヨコの貫き材にキハダを使った、木の店さんもくオリジナル脚「脚幸(きゃっこう)」です。↓

キハダの耐久性について教えてください
キハダの耐久性を5段階評価で表すと、★★★☆☆になります。一般的な建築の内装材やテーブルやカウンターなどに使う場合は耐久性について気を付けるといったことはあまりないと思います。洗面所やトイレなどの手洗いカウンターとして使う場合も、現代の住宅においては特に心配はないです。もちろん水しぶきなどでシミになることはありますが、オイル仕上げの場合はメンテナンスしやすいので紙ヤスリでサンディングしてオイルを塗ることでシミなど汚れが気になった場合もメンテナンスはしやすいです。
トイレの手洗いカウンターとして使われたキハダ一枚板。↓

キハダの経年変化について教えてください
キハダは経年変化を楽しめる樹種といってもいいかと思います。明るめの茶色だったものが、年を追うごとに渋く濃い色に変化することがあります。木の店さんもく展示倉庫で販売しているものでも仕上げた直後と比べると少し色濃くなっているものもあります。
キハダはどんな用途に向いていますか
キハダは桑やエンジュに似ていることから、昔から女桑(めぐわ)と言われクワの代用として数寄屋建築や茶室材、茶道具などに用いられてきました。また新エンジュという名前で槐(エンジュ)床柱の代用として使われてきたことがあるので、あまりキハダとして目立って知られることは少なかったように思います。
木の店さんもくでは、キハダはキッチンカウンター、PCデスクの天板、ソファーテーブル、カウンター、看板、テレビボード、カフェテーブルなどでご提案しています。
キハダ一枚板は木表と木裏で表情がガラッと違うものもあるので、天板を脚に載せるだけで両面を楽しむ使い方で、一枚板の用途をさらに広げることもできるので、おすすめしています。
こちらはオフィスの一角に使った事例です。↓ 休憩したり、軽いミーティングなど和気あいあいと使えるカウンターになっています。

トイレの手洗いカウンターとしてキハダ一枚板を使った事例です。↓

キハダの希少性について教えてください
キハダは岩手県の原木市場でも見かけるのですが、カウンターとして使うような50㎝ほどの一枚板がとれるような原木は極端に少なく、なかなか出てこないのが現状です。しかしそれほど大きくない原木でも、年輪が細かく、キラキラした縮み杢や躍動した動きのある木目の一枚板に出会うこともあります。
キハダの価格帯について教えてください
キハダ一枚板は、木の店さんもくの一枚板ラインナップの中では、個体差もあり、価格もさまざまあります。
オンラインショップにキハダ一枚板も出品しております。

店主からあらためて一言
キハダは色んな色味や木目、表情があり、とても個性の強い樹種だと思います。キハダの原木を製材するたびに、どんな表情の一枚板がとれるのかワクワクします。一枚板に仕上げてからも経年によりさらに渋く深みが出てきたりして長い年月楽しめると思います。私も大好きは樹種のひとつです。
岩手県産のキハダ原木から一枚板を製材した動画になります。↓
キハダ材が使われた事例
木の店さんもくがこれまで仕上げ・制作させていただいたキハダの一枚板やお客様からのオーダー品の事例をいくつかご紹介いたします。詳細は各写真下の記事リンクからお読みいただけると幸いです。


キハダ一枚板のお求めはこちらから
現在木の店さんもくに在庫があるキハダ一枚板は、商品カテゴリー・キハダ(黄肌)からご覧いただけます。
ご質問・ご相談はお気軽に
キハダに限らず、一枚板のご購入前のご質問、ご購入後のご相談などがございましたら、お電話(0191-21-1131)やお問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。
これまでの経験をもとに、できる限りわかりやすく丁寧にお応えいたします。もちろん、お店へのご来店も心よりお待ちしております。
毎月第3木曜日には「さんもくウィーク」
一枚板はこんな風に使われています【一枚板の作品&使用事例】
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