岩手県産樫の木(カシノキ)を製材

原木市場で仕入れた

樫(カシ)原木です。

白樫(シラガシ)のようです。

樫の木は

岩手では珍しく

原木市場でもあまり出品はないようです。

今回出品された

樫は直径70~80㎝ほどあります。

原木の木口を

見ただけでは

樹齢がある木なのか

杢があるのか

よくわかりません。

原木の形が

すこし凹凸ぎみで

楽しみではありますが、

それでも

この木は

製材するまで

どんな一枚板が

でてくるのか

想像ができません。

製材機の台車に乗りました。

製材開始

製材する向きがきまり、

ここから

一枚板を挽いていきます。

挽き始めると

白い製材面がでてきました。

動画を撮っていたので

リアルな製材風景が

ご覧いただけると思います。

白樫の製材動画その1

ゴマのような目

きれいな白い

製材面が見えます。

製材して

狭い板から

広い板になってきても

しばらく

この白太のような面が

続きます。

ブナのようでもあり

ナラの白太のようでもあり、

材面にゴマをちりばめたような

木目が広がっています。

黒い縞模様

しばらく製材を

進めていくと

黒い縞模様が

でてきました。

白樫の製材動画その2

芯に近づいてきたので

原木の反対側から

製材していきます。

白樫の製材動画その3

反対側からの製材

黒縞が入ってきました。

さっきより

黒縞が多く入っています。

一枚板になった

樫の木

黒縞が一番多く入った

一枚板です。

黒柿を思わせるような

縞模様です。

黒柿とは違い、

原木の木口からは

黒が入っていることは

まったく判断できず

製材して

はじめて確認した

状態です。

一枚板のサイズは

長さ180㎝

巾は広いもので

70㎝以上あります。

板の厚みは

45㎜から54㎜です。

芯廻りの製材

珍しい黒縞模様が

入った一枚板が

数枚とれたので、

芯廻りの製材は

角物をとることにしました。

とても堅く、重い

樫は用途として

カンナ台や木槌(きづち)

農具などに

使われていたようです。

堅さと耐久性を兼ね備えている

木材です。

120角で角物を

製材します。

上り框としても

おもしろそうです。

角物が

4本とれました。

まとめ

こちらの地域では

珍しい

樫の木の原木

白樫(シラガシ)

製材した一枚板の

重さは

かなりのもので、

厚み45㎜でも

一人では

持てないほどです。

乾燥しても

それほど変化はないようです。

中には

比重1.0を超えて

水に沈むものも

あるようです。

それほど比重が大きい

木材のようです。

途中からでてきた

黒縞模様が

景色として素晴らしく

このまま

無事に自然乾燥してくれることを

祈るばかりですが、

経験上

不安のほうが大きいです。

まずは

1か月、3か月

半年、1年と

どのような乾燥具合と

割れや反りを

見せるか

その都度確認しつつ

管理していこうと思います。