玄関にクリ式台 框 巾木
くり材で玄関材の製作
新築中のお施主さんが
玄関に使われる
一枚板を探しに
建築業者さんと一緒に
店に来られました。
岩手県産の
くり一枚板を
玄関の式台に
使っていただくことに
なりました。
こちらの栗一枚板に決定です。
くり一枚板
1800×330~550×40㎜
植物油のオイル仕上げ
板目のくり一枚板です。
特徴は板にあらわれている
杢です。
うねったような
模様の中に着物の裾を
上げた時に
出る様(さま)を模した
”タクリ杢”が
全体に入っています。
框材と巾木材が
荒木の素材なので
仕上げ加工が
あります。
框材は
修正挽きで
乾燥による
ヨレをとります。
製材機で修正挽きされて
ヨレが撮られて
真っすぐになった
框材
巾木(はばき)に使う
栗の板材です。
巾木は付け框(つけかまち)とも
言われます。
厚み6㎝ほどの
栗板材を
製材で
半分の厚みにして
2枚の巾木を
とる予定です。
製材機で半分の厚みになった
栗板材
巾木はなかなか難しいのです。
巾木を無垢材で
用意することは
簡単なようですが、
これが意外と
難易度が高いのです。
仕上がりが1寸(30㎜)程度で
薄い板なので
反りやすいので
今回は
栗の芯の脇からとった
柾目材を
使うことにしました。
クリやケヤキなどの
広葉樹で
5寸(150㎜)の柾目材の
板というのは
その3~5倍以上の
直径の原木が必要と
なります。
6寸(180㎜)ほどの板です。
今回は
140㎜ほどの巾木を
必要としているのですが、
きれいな柾目だけ
とはいかず
追い柾(板目が少し入った柾目)
になるところも入りそうです。
製材所から
今度は
プレーナーで
仕上げの削りです。
オイル塗装で仕上げました。
プレーナーで削られた
框材と巾木材を
サンダーで磨き加工
それから
オイル塗装をして
仕上げました。
玄関材
式台・上がり框・巾木が
完成しました。
玄関では
このような感じで
式台の上に
上がり框がのるように
取り付けられます。
そして
両サイドに
巾木が付けられます。
栗上がり框
1800×140×100㎜
上がり框の高さは
140㎜になる予定です。
最近は平使いと言って
この場合だと
高さ100㎜にして
使われることもあります。
まとめ
栗の材料で
玄関の式台、上がり框
そして
巾木の製作でした。
和風の住宅には
よく使われていた
式台と上り框の
取り合わせです。
最近では
上り框だけで
すっきり
納めることが
多いようです。
式台を使う住宅は
比較的
玄関の間口が広い場合に
使われるようで、
ひと昔前ですと
玄関が二間(12尺 3640㎜)や
一間半(9尺 2730㎜)のような
間口の玄関に
式台が使われることが多かったようです。
最近は
1間(6尺 1820㎜)の間口玄関が
主流のようで
玄関の奥行も十分に取られない
場合は
式台をつけると
窮屈(きゅうくつ)になって
しまうので
上がり框だけで納めることが
多いようです。
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無垢材・一枚板などの木材とオリジナル家具|木の店さんもく
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