床の間×花梨(カリン)床柱

花梨（かりん）は

タイ、ミャンマー、

ベトナムなどの

東南アジアが

主な原産地になります。

日本などでよく見られる

果実のカリン酒や庭木として

知られるバラ科のカリンとは

全くの別種です。

カリンで製作

樹齢が高い大径木の

幹などに瘤が

現れることもあり、

お皿程度の大きさから

丸いテーブル板が

取れるような

瘤もありました。

花梨床柱

20年以上前に仕入れた

花梨床柱。

古い塗装をはがして

塗り直しをしました。

カリンの特徴をよく表した

杢目と色艶がでています。

こちらの床柱に

使われているカリンは

芯去り材といって、

巨木から芯を外した

部分が使われています。

カリンは一般的に赤い材ですが、

中には

黄色いに近かったり

赤黒い色もあり

産地によって

色合いが異なっていることも

あります。

木肌の美しい表面を持ち、

綺麗な光沢がでています。

堅牢で非常に硬く、

丈夫という特徴を持ちます。

花梨は床柱の他にも

フローリングな仏壇

一枚板カウンター材などで

使われています。

カリンは材自体が非常に硬く

耐久性も高い木です。

経年による変化の少ない

非常に安定している木材です。

花梨床柱の事例

サクタ工務店

8畳間

1間(6尺 1820㎜)床
左床の間

板床

二段床

カリン床柱
10尺×5寸5分(3000×165㎜)

床框：カリン貼物

落掛け：カリン貼物

床板：けやき貼物

前地板：けやき貼物