冬に伐採された木が優れている理由
【一枚板】含水率計を使う前に知ってほしいこと
一枚板や無垢材を
使う条件として
乾燥材であることが
挙げられます。
ちゃんと乾燥されているか
木材の水分を図る
含水率計があり
18%以下でないとダメ
だとか
10%だから安心
と言われています。
一枚板を自然乾燥させるために
何年も待たなければならない
という理由で、
短期間に
含水率を下げるために
人工乾燥機に入れて
強制的に木材の水分を抜いて
乾燥材にする方法もあります。
人工乾燥はもはや
主流であたりまえの
こととなっています。
人工乾燥しません。
木の店さんもくでは
原木から製材した
一枚板を
人工乾燥機にいれて
強制乾燥をしていません。
含水率計使ってません。
含水率計を使って
何%以下だから乾燥材
何%だから使える、使えない
というような
考え方はしていません。
原木で木を知る
なるべく原木から製材
もしくは生材から仕入れて
それぞれの木が
どのような性格をもった木なのかを
見て触れていくことで
様々な(動く、割れる、反る)性格を
知るようにしています。
100%知り得ることは
難しいことですが、
やっています。
そして
一枚板や無垢材の
状態を左右する重要な事柄として、
原木が伐採された時期を
重要視しています。
冬に伐採された原木を使う理由
・冬時期の木は夏時期よりも水分が少ない
・水分が少ないので乾燥が早い
・水分が少ないので、虫の被害の予防となる
・水分が少ないので、割れにくい、反りにくい
・一枚板としてカウンターやテーブルになった時の木味、艶など発色が良い
という理由で、
私たちは冬伐採の原木を使うようにしています。
よく立木の伐採は
「(秋)彼岸から(春)彼岸まで」と言われます。
扱っている木材の
すべてが冬伐採されてものでは
ないのですが、
せめて原木を仕入れる際は
冬季間に伐採された原木
それが市場に出品されるとして
理想は12月~2月
遅くて5月あたりでしょうか
夏は上記の理由のすべて逆になるので、
なるべく(これはこれで、難しいのですが…)使わないようにしています。
何に使うか。
一枚板だけでなく、木材として
使う木は乾燥してた方が良いに決まっています。
自然乾燥であれば使えるようにGOサインを出せるまで
測定器でで決めた含水率まで下げてから
販売したり、
人工乾燥機で目標の含水率まで下げて
乾燥材として販売したりするわけですが、
木の店さんもくでは
一枚板を何の用途で使うかで、
選定のアドバイスを
しています。
建具材のように寸分の反りで立て付けが悪くなり
戸が開かない、ドアが開かない
などということが起こるようなことが
無いように
材料&乾燥に十分吟味すべき用途に使うか
または、
一枚板が多少われたり、反ったりしても
それほど支障がない用途に使われるのか、
例えば
テーブルに使う一枚板の天板は
脚を固定せずに、乗せるだけにしておくと
のちのち板が反って来たりしても
スペーサーやパッキンクッションなどで
調整できたりします。
極端な話になるかもしれませんが、
お客様の中には
製材したてのまだ瑞々しいほどの
生材からテーブルに使って
その乾燥過程(割れたり、反ったり)もふくめて
一緒に生活したいという方もいたりします。
そのようないろいろな考え方
使い方、楽しみ方など
話ながらゆっくりと
自分にあう一枚板を
探してみるのもあり
ではないかと思います。
そこで私たちができることは、
プロの立場から
その一枚板の特徴や乾燥具合を見て
用途にあった一枚なのかを
アドバイスさせていただきます。
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無垢材・一枚板などの木材とオリジナル家具|木の店さんもく
木の店さんもくは、岩手県一関市で1964年に創業した木材やオリジナル家具などを販売している木のお店です。地元岩手を始め、国内産・海外産の無垢材、一枚板、銘木など豊富に取り揃えております。当店自慢の木材を使ったスピーカーや時計などのオリジナル家具の販売、ご自宅や店舗に合わせたオーダー家具の制作も承っております。
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