鳥海山の神代ケヤキをそろそろ仕上げようと思います。

昨年の市場で出品されていた

神代杉ケヤキの素材荒木の板材になります。

仕入れた時にはすでにだいぶ乾燥している感じで

最近

あらためて確認して

仕上げられそうだと思い

向き合ってみようという感じです。

神代もの

およそ2500年前に

鳥海山の山体崩壊による土砂崩れで

立ち木が押し流されて

原木のまま土中に埋まったケヤキです。

秋田の高速インター工事の際に

100本以上でてきたようです。

杉をはじめ

栗やナラ、カツラ、トチ、ブナ、カエデなど

当時山に生えていた原木が土砂に埋まり

そのほとんどは

数十年から数百年のうちに

朽ち果てて土に帰っていったのでしょう。

その中で空気に触れずに

腐ることもなく当時の姿をかろうじて残した

神代〇〇と呼ばれる樹々たち。

そしてそして

さらに

公共事業などの土木工事によって

偶然に掘り起こされ

私たちが目にすることができています。

そんなことを思うと

途方もない感じがしてきます。

3枚あります。

どれも一枚板としてテーブルやカウンターなどに

使えるような大きさではありません。

大きく反ってもいます。

一枚一枚と向き合って

どういう風に仕上げると良さそうか

じっくり見ていきたいと思います。