ピックアップトラック荷台にキハダ一枚板

お客さんからの依頼で

カスタムカーのピックアップトラックの

荷台に敷き詰める一枚板の床材を製作していきます。

トラックの荷台なので

普通に使った場合の雨風にされされるリスクを確認しましたが

展示オブジェ的な使い方と

荷台にカバーなどで覆いをしてお使いになるようなので

その辺は気にせずに

材料の提案をさせていただきました。

床板に使われる一枚板のサイズは

長さ2,3m　巾250㎜　厚み20㎜

これを７枚ほど使います。

倉庫にある板材を物色すると

近いサイズでキハダ材がありました。

そしてある程度中心に寄った中板目の

タモ材が一枚ありました。

奇数の敷き詰めになるので

真ん中の板に

タモ材を使うことになりました。

加工作業

加工工場で

板材のカットと両面を

プレーナー加工で同じ厚みに揃えていく作業をしていきます。

パネルソーというカット加工機で

予定の大きさに近いサイズに荒取りカットで

反りを少し軽減させて

プレーナー加工での削りを最小限になるように

していきます。

自動カンナ盤（プレーナー加工機）

板の両面を削っていき

反りなども取り除きながら

厚みを少しずつ予定サイズに

近づけていきます。

キハダ材のプレーナー加工

削ることできれいな面もあらわれてきて

いい感じのキハダの赤身部分が見えてきました。

真ん中に使うタモ板材

このタモ材はもともと

厚みがあまりなく、しかも反りがすこし強かったので

ただ真っ直ぐにプレーナーで削っていくと

厚みが薄くなり過ぎてしまうので、

予定サイズに近づける加工を

慎重に反りをギリギリみながらの作業になりました。

プレーナー加工とカット加工が終わって

同じサイズに整いました。

割れなどを

パテ埋め補修します。

サンディング加工で

表面を仕上げていきます。

仮並べ

カスタムカーの車屋さんに

納品して荷台に敷き詰める加工に入ります。

完成

車屋さんでの床貼り工程も終わって

荷台にキハダとタモが敷き詰められました。

今回のカスタムカーの

ピックアップトラックの荷台一枚板を

採用された

岩手県前沢にある

カスタムカー専門店「パッション」さんです。

材料を見にこられたときから感じていましたが

代表のSさん、スタッフさん

無垢材を見ながら目を輝かせ

とてもワクワク楽しみながら

仕事をされているようで

自分もとてもうれしく楽しいプロジェクトでした。

出来上がったカスタムカーも

個性的で存在感たっぷりな

素敵な作品に仕上がっていました。