建具の額縁としての役割

柱材に赤身材だけを使うことは

茶室や数寄屋建築では

当たり前かもしれませんが、

一般的な住宅では

難しいとおもいます。

杉柱の赤白材が一般的に

多く使われていると思います。

そこで

建具に赤身材を使うことによって

しっかりとした

額縁としての

ラインができます。

建具の框材に

赤身を使うだけで

柱の赤白の感じや

鏡板の杢が動いた躍動感ある

感じを

まぜこぜにすることなく

統一感を出すことが

できると思います。

耳のついた

栗の一枚板を

天板につかった

下駄箱です。

収納の建具材に

赤身を使うことで

天板が野趣あふれる

見せ方を上手に

していると思います。

すべてに

自然な趣のある

材を使いすぎると

お互いを

消しあってしまいます。

どこにポイントを

置くか

何を見せたいのかで

どのような

使い方をすることが

効果的なのかが

決まってくるのでは

ないでしょうか。

これは

建築でも芸術でも

ファッションだったり

テーブルを作ることなど

いろんなところに

潜んでいるテーマで

とても

興味深いことで

まだまだわからないことも

たくさんあります。

そして

とても楽しいところです。