岩手の一枚板 くりの原木がテーブルになるまで
岩手県産のクリ一枚板を接ぎ合わせてテーブル製作
岩手県産の
くり原木を製材して
何年か経った板材。
乾燥がだいぶ進んだ
くりの一枚板を
それぞれ確認しながら
どのように使うか
見ていきます。
反ったり割れたりした板材
何年か乾燥して保管していると
木から出る渋(しぶ)やホコリ、日焼け(陰干ししてても日焼けします)
そして
割れや反りが出ている板も目立ってきます。
上記の画像は
くり一枚板として製材したのですが、
原木の中心部分を板にしたので
芯があり、それが原因でざっくりと割れました。
自然と割れて離れたのではなく、
大きく割れたところからバールで引き割りました。
割れた板の使い道
この部分は割れた一枚板なので
まったく使い道のない板と思われそうですが、
しっかり用途があります。
割れた部分を両サイドにして一枚板を挟み込み
3枚の接ぎ合わせで、広いテーブルを造ります。
三枚のハギ合わせにするクリ板
割れた板を使うので、
更に大きく割れるとか、反るなどの
心配があると思われますが、
割ったことによって
芯の影響がなくなり、
大きく割れたり反ったりする
心配がかなり軽減されるのです。
その部分を両サイドにつかって
テーブル板にします。
両サイドが同じ一枚板なので
3枚の接ぎ合わせテーブルにしたときに
統一感がでて
違和感なく、
自然な雰囲気を保つことができます。
ハギ合わせ製作
三枚の板に細工をして、ハギ合わせる準備
3枚をハギ合わせて、大きな固定器でしばらくの間接着を待ちます。
接ぎ合わせ完了
接ぎ合わせが終わり
仕上げに入ります。
耳を仕上げて、板の両面を
サンダーで塗装ができる状態まで磨きます。
仕上げ塗装
ここから最後の仕上げ
塗装です。
木の店さんもくでは
木にとって良い塗料と思い
植物油の自然塗料である「オスモカラー」を使っています。
植物油のオイル仕上げ&解説動画
この塗料を塗ることによって
木に油分が染み込み、
木本来の艶成分の油分が増すことによって
年を経るごとに渋さが深みが出てきます。
そして
塗った後も木が呼吸ができます。
オスモカラーは積み木や、食器にも使われる塗料
この塗料は塗装の経験がなくても、
どなたでも簡単に塗ることができます。
もともと開発されたコンセプトは
赤ちゃんや幼児用の積み木の
おもちゃに塗る塗料として
子供がかじったりなめたりしても
安心安全な塗料として
開発されたようです。
木のお皿や箸、お椀などに塗られたりもします。
補修部分に塗ったところ
雰囲気を損なわずに補修出来ました。
3枚接ぎ合わせテーブル板が完成しました。
脚に乗せてダイニングテーブル
まとめ
原木から製材して
一枚板になってから
自然乾燥された一枚板。
テーブルになるまでを
簡単に紹介しましたが、
いといろな
一枚板に関わっていると
やはりそれぞれ
個性があるもので、
倉庫で重なって
奥に眠っていても
あの板はここにあったな、
とか
あの板はまだ乾燥中だな
といった感じで
意外と忘れずに覚えているものです。
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無垢材・一枚板などの木材とオリジナル家具|木の店さんもく
木の店さんもくは、岩手県一関市で1964年に創業した木材やオリジナル家具などを販売している木のお店です。地元岩手を始め、国内産・海外産の無垢材、一枚板、銘木など豊富に取り揃えております。
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