【一枚板 耳の話】一枚板を玄関などで足元に使うときの注意点
木の店さんもく、店主の近江です。ご覧いただきありがとうございます。
一枚板のテーブルやカウンターを求められる方は、「耳付き」と呼ばれる板の両サイドの樹皮(丸太の辺材部分)をあえて残した「自然な感じの仕上げ」の板を好まれます。
私たちのお店に来られるお客さんの中でも10人中8、9人は耳付きを希望されます。
業界的には「耳付き」とか「天然付き」と言っています。
自然な趣をダイレクトに感じられる一枚板の「耳」↓
しかし、耳付き一枚板を玄関などの式台や上がり板などに使うときに、気を付けなければならないことがあります。今日はそんなお話になります。
耳の角度もいろいろです
耳付き板は自然がつくった造形物です。いろいろな形があります。
こちらはクリ一枚板の耳になります↓
このクリ一枚板は、板の木口からもわかるように、芯から遠い、丸太の外側の方の一枚板です。
丸太の形にもよりますがだいたいは外側の一枚板の耳は緩やかで平らに近い感じになります。
この耳付きケヤキも耳が上向きになっていて、角度が緩い耳になっています。
こちらも木の皮が付いているカエデの素材の一枚板です。
このカエデの一枚板も、丸太の外側に近いところです。
皮付きになっていますが、皮を取り去ったあとも角度はほぼ同じになります。
こちらは直角に近い角度のカエデの耳になります。↓
式台に使うときは直角に近い耳が良い
下の画像は玄関の式台として使われたけやき一枚板です。
玄関などの式台に使われる一枚板は、耳の角度がゆるやかで平らに近い場合、脚をすべらせる危険があります。
そのため、こうした使い方では耳が直角に近い一枚板を選ぶことをお勧めします。
この「耳の角度の大切さ」については下の動画でも解説していますので、ぜひご覧ください。
玄関の式台として使われる時は、耳の角度がなるべく直角に近い一枚板のほうが脚を滑らせることが少なく、より安全です。
ただし直角に近い耳は、いわゆる「芯持ち」や芯に近い一枚板に付いていることが多いです。
芯に近いほど、板は動きやすい傾向があります。そのため板の巾や乾燥具合、その板の性格などを考えながら使うことが大事だと思います。
木の店さんもくでは、いわゆる芯持ちの材でも、この板であれば式台として問題なく長く使えるだろう、というものを選んでお客様にご提案しています。
動画でも解説しているように耳の形をカットしてみたりすることもひとつの方法だと思います。
お気軽にお問い合わせください
見た目や大きさが気に入った一枚板が見つかったけれど、耳の角度はどうだろう、滑りやすくないだろうか、玄関の式台や小上がりの踏み板などに向いているだろうか?
そんなご質問やご相談などがございましたら、お気軽にお電話で、またはお問い合わせフォームからご連絡ください。ご来店もお待ちしております。
店主の私が、これは耳がいい感じ!という基準で選んだ「耳で選ぶ一枚板」という商品カテゴリーをご用意しています。是非こちらからご覧ください。
「さんもくウィーク」の詳細は、
一枚板はこんな風に使われています【一枚板の作品&使用事例】
https://kinomisesanmoku.co.jp/blog/29283/
木の店さんもく 一枚板の販売サイト【商品一覧】
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