杉の一枚板でつくる、テーブル&カウンターの“2WAY家具”が完成!
木の店さんもく、店主の近江です。ご覧いただきありがとうございます。
「使い方で表情が変わる」木の魅力を活かしたご提案です
一枚板の家具といえば、**ダイニングテーブルや座卓(ローテーブル)**としての2WAY仕様がよく知られています。↓
木の店さんもくでも、このスタイルは定番の人気アイテムです。
しかし今回は、ちょっと珍しい使い方のご相談をいただきました。
ご依頼内容は「カウンター」と「ダイニングテーブル」の2WAY
ご相談いただいたのは、「一枚板でカウンターを作りたい」というご依頼でしたが…なんとそこから、「この一枚板をダイニングテーブルとしても使えるようにしたい」という、ひとひねりあるオーダーに!発想の柔らかさと木への愛情が感じられる、すばらしいご依頼です。
イラストではこんな感じ↓
使用した一枚板は「杉」
選ばれたのは、長さ2m・幅約50cmの杉の一枚板。特徴的なのは、赤身と白太がバランスよく混ざった「耳白源平」と呼ばれる板材です。
個性が光る美しい木目が、空間にぬくもりを与えてくれます。
テーブルの印象を左右する“脚”にこだわりを
脚の素材には、油分が多そうで、しかも重厚感のある高樹齢な杉の赤身材を使用しました。
形はシンプルな「平角」にしました。
これは、クサビでしっかり固定できる構造にするためです。
私たちがテーブル作りで大切にしている一つには、**「脚こそがテーブル全体の印象を決める」**という視点があります。
テーブルの脚というと、天板の樹種と同じにして統一感をだしていく考えでつくっていましたが、脚の材料の選定や、脚の形サイズを吟味していくことは、テーブルの存在感をあげていくためにとても有効なことだと思います。
デザインのアクセントに「カエデ材」
さらに、脚の一部にはカエデ材を使用し、木の色の違いを活かしたアクセントに。
もちろん無着色で、木そのものの美しさを楽しんでいただける仕上げです。
試行錯誤して生まれた「三本脚」×2=「五本脚」
設置方法・脚の脱着・固定の仕組みなど、職人と何度も意見を交わしながら設計を詰めました。
◆ カウンター使用時
三本脚の小カウンターを縦長に連結します。 ヌキを通し、クサビでしっかり固定します。
◆ テーブル使用時
小カウンターを横に並べて連結します。 中央の脚も含めて、安定感とデザイン性を両立しました。
こちらもヌキとクサビで固定します。
カウンターにする際に脚をつなげて固定するためにヌキを入れてクサビで差し込みます。
ダイニングテーブルの形になりました。
この状態で脚のひとつはテーブルの中央になり5つ脚となります。
真ん中の部分をカウンターで使ったヌキとクサビで固定します。
どちらのスタイルでも、同じ部材を活かせる設計になっているので、パーツを紛失する心配もありません。
ステキなお家へ納品完了!
完成した2WAY家具は、ゆい工房さんが手がけたナチュラルで素敵なお住まいへ納品されました。
そしてステキな画像を送っていただきました。
木の風合いと家の雰囲気がぴったりと調和して、本当に素敵な空間に仕上がっています。
「脚をどうしよう?」と迷ったら、ぜひご相談ください
今回のお客様のように、一枚板をご購入されてオリジナル家具やカスタムメイドをご希望の場合はもちろん、たとえば、「一枚板はあるけど脚をどうしよう…?」とお悩みの方、木の店さんもくでは、脚だけのご相談も大歓迎です。
構造・見た目・ご予算などを踏まえて、ぴったりの脚をご提案いたします(※工賃別途)。
ぜひお気軽に、お電話やお問い合わせフォームからご連絡ください。
毎月第3木曜日には「さんもくウィーク」
一枚板はこんな風に使われています【一枚板の作品&使用事例】
https://kinomisesanmoku.co.jp/blog/29283/
木の店さんもく 一枚板の販売サイト【商品一覧】
https://kinomisesanmoku.co.jp/products_cat/%e4%b8%80%e6%9e%9a%e6%9d%bf/
関連記事
オイル仕上げの一枚板 専門店|木の店さんもく 岩手
木の店さんもくは、岩手県一関市で1964年に創業した木材やオリジナル家具などを販売している木のお店です。地元岩手を始め、国内産・海外産の無垢材、一枚板、銘木など豊富に取り揃えております。
屋号 | さんもく近江銘木株式会社 |
---|---|
住所 |
〒029-0132 岩手県一関市滝沢字鶴ヶ沢7-53 |
電話番号 | 0191-21-1131 |
営業時間 |
平日 9:00~17:00 土曜日 9:00~12:00 定休日:日曜日/祝日 |
代表者名 | 近江 謙利 |
info@kinomisesanmoku.co.jp |