ネズコ原木の製材
国産レッドシダー「ネズコ」原木を仕入れて製材しました。
ネズコは結構好きな木で
市場などで板材で出品されていると
なるべく仕入れるようにしています。
ここ最近は
板材は
銘木市場でもほとんど出てこなくて
原木もあまり見かけず、
出品されていても
径の細い原木をたまに
見かける程度でした。
そんな中
盛岡原木市場の6月の市場に
ネズコ原木が出品されているのを
見つけて
太さも46㎝と
最近では
そこそこ太い方で
実物を見てみたい衝動に駆られました。
原木は冬伐採を仕入れる・・・はずが、、、
常々ブログなどでも
原木の仕入れは、
冬伐採された原木が
出品される
春先の4月ころまでを境に
5月以降はなるべく
原木を仕入れないようにしています。
このネズコ原木も
6月に市場にあるということは
おそらく伐採されて1ヵ月程度だろうと
予想され、
関係者に聞いてみても
5月の連休前後に伐採されたような
返事がありました。
春になって立木は
水を吸い上げはじめ
昔から言われる
切り旬の春彼岸(3月20日ころ)を
過ぎて伐採された原木は
本来ならば
避けるべきと
考えています。
しかし
そうはいっても
めったに見かけない原木が
出品されたとあって、
心動くわけです。
そのこともあって
入札はさておき
まずは実物をみてからでも
遅くないだろうと
盛岡原木市場に行ってきたのでした。
そしてこれが
目当てのネズコです。
盛岡の原木市場に出品されていた
ネズコ原木の動画です。
よく仕入れるネズコに比べると
若干、年輪巾は広めですが、
それでも
やはりネズコ。
目巾は細かく
そして赤身の占める割合が多い。
白太が多い原木よりは
赤身が多いので
切り旬を多少外れた時期であっても
それほど水分の影響は少ないとも
考えられます。
などと
多少都合のよい
理由もつけながら
やはり
欲しくてたまらないので
入札することに決めました。
元口からの眺め
ライバルもいたようでしたが
寸での差でしたが、
晴れて
落札することができました。
いざ製材
ネズコ原木の製材動画です。
生き節が所々に入った
とてもいい感じの
板材が製材できました。
製材はすべて板材取りで
ほとんど1寸8分(54㎜)で
板材をとっていきました。
製材の最後は
芯持ちの板材で終了。
今回は
イレギュラーな
切り旬を外した原木の
製材で一枚板をとりました。
製材された板材に関しては
杢柄、木味ともに
満足がいくものでした。
製材した直後の
たっぷり水分を含んだ板材ですが、
赤身が多いおかげなのか
それほど重くなく(乾燥材よりは当然すごく重いのですが、、)
会社の倉庫で立て掛けて保管しておけば
1年しなくても仕上げができる板が
出てくるような感じもします。
乾燥すれば
今の重さの半分くらいにはなるはずなので
様子を見ながら
仕上げができるのを
楽しみにします。
関連記事
一枚板xオイル仕上げの専門店|木の店さんもく 岩手
木の店さんもくは、岩手県一関市で1964年に創業した木材やオリジナル家具などを販売している木のお店です。地元岩手を始め、国内産・海外産の無垢材、一枚板、銘木など豊富に取り揃えております。
屋号 | さんもく近江銘木株式会社 |
---|---|
住所 |
〒029-0132 岩手県一関市滝沢字鶴ヶ沢7-53 |
電話番号 | 0191-21-1131 |
営業時間 |
平日 9:00~17:00 土曜日 9:00~12:00 定休日:日曜日/祝日 |
代表者名 | 近江 謙利 |
info@kinomisesanmoku.co.jp |