ケヤキ原木から一枚板を製材

数年前に盛岡の原木市場で仕入れた

ケヤキのコブ付き原木です。

原木市場で見た時には

その異様な姿に驚き、

さらに

製材したらどんな木目が出てくるのだろう？

と強く興味が湧いてきました。

運良く落札することができ、

このコブ付きケヤキを、

すぐにでも製材することはできたのですが

製材所に運んで

原木を眺めているうちに

幹の大きな空洞を避けて一枚板がとれるのか

でも中身の木目を見てみたい、

この異形を簡単に製材してよいものだろうか、

という挽くべきか挽かざるべきか

相反する思いも強くなって行きました。

そのままでも

たっぷり存在感があり

そしてシンボリックなこの形を

製材してよいものだろうか？

製材所においたまま

他の原木を製材しながら

ことあるごとにチラチラと

原木を眺めながら

2年ほど経過したところで

製材しよう！

挽くことにしました。

製材は冬

原木は雪にまみれて

なんの木か判別も難しい姿になっています。

幹の部分は

両木口から大きな穴が開き

中身も広範囲に洞(うろ)になっている感じです。

実のある

まともな一枚板が製材できるか、、、、

瘤を正面から挽くか、脇から挽くか、

いろいろ検討して

製材する向きは

脇から製材して

瘤と幹がくっついた一枚板が取れるように

製材していきます。

製材機の台車にのったケヤキ。

この向きで製材していきます。

製材動画

最初に挽いた

コブの木目です。

最初の数枚は

コブの部分の板が

製材されました。

幹の部分と瘤の部分が

一体になってきました。

洞になる直前の

ギリギリのところです。

回転させて

反対側から製材です。

最後の方はこんな感じです。

ほとんど

実がボロボロになっています。