青森ひば一枚板×オイル仕上げ

仕入れたのは、もう10年以上前。

秋田の市場で青森ヒバの板材が今よりも多く出品されていたころになります。

当時仕入れた青森ヒバのほとんどはもうすでに販売していて

この板を含めて数枚だけになりました。

残った数枚には

それぞれ「わけ」があって

こちらの一枚板も残っていた理由がありました。

70㎝くらいから

広いところでは90㎝を超える巾があり

サイズだけ聞けば

テーブルなどでも使えそうな一枚板です。

でも

この部分のおかげで

いままでずっと残って倉庫の片隅に鎮座していました。

一枚位の縦目に大きな入り皮があって

この部分をどうにかしないとテーブルでもカウンターでも

使える一枚板としてはなかなか難しい状態でした。

ちょっとした割れや、節穴、朽ちた部分や入り皮などは

それまでおこなっていたパテ埋め補修で

問題なく見た目も自然な感じで仕上げることができていました。

でもこれほど広範囲で大きなパテ埋めは

以前やってみて、人工的でいかにも「埋めました」的な補修となって

結果いい感じとは言い難い仕上がりになっていました。

そんな経験もあって

この板にはしばらく何もすることが

できないでいました。

杉皮で埋める

ここ最近、パテ埋めの方法に

新しい素材を見つけました。

それが「杉皮」です。

パテ埋め補修に杉皮を使ってやってみると

人工的な違和感がだいぶなくなり

以前よりさらに自然なパテ埋めの仕上がりになりました。

杉皮を使った補修動画

いろんな樹種の一枚板に杉皮パテ埋めをやってみると

それぞれみんないい感じに仕上がって

お客さんからも好評をいただくようになりました。

この大きな入り皮が入った

青森ヒバの一枚板でどんな埋めの見た目になるか

オイル塗装まで仕上げてみます。

使用するもの

パテ補修で使うモノは

◆杉皮

◆おがくず、オガ粉

◆瞬間接着剤（ダイソーの瞬間接着剤を使っています。）

◆瞬間接着剤硬化促進スプレー

杉皮やおがくずなどは製材所で手に入れることができます。

パテに使う瞬間接着剤

近くのホームセンターや百均ショップで揃います。

硬化促進スプレーはモノタロウやアマゾンなどネットにて

購入できます。

瞬間接着剤を充填しています。

瞬間接着材がパテとして固まるように

硬化促進スプレーを吹き付けます。

パテ埋め補修やサンディングなどが終わって

ここから最後の工程

オイル塗装に入ります。

パテ埋め補修、植物油のオイル仕上げ&解説動画

材料や道具も入手は難しくないし

パテ埋めの方法も特段

高レベルな技術が必要というわけでもありません。

もちろん

数をこなすことで経験値が上がっていき

上手にはなっていくと思いますが、

いきなり今回のような広範囲なパテ埋めではなく

ちょっとした割れや節穴や朽ちたところの補修だったら

DYI感覚でできる内容だと思います。

主役はあくまで一枚板なので

パテ埋めすることで、せっかくの無垢材が

人工的で自然なところからちょっと違う感じの

違和感がないようにして

一枚板の良さをさらに引き出せる補修を

目指したいところです。

青森ひば一枚板【高樹齢】 2180×660~1000×40㎜【植物油オイル仕上げ】

青森ひば一枚板【高樹齢】 2180×660~1000×40㎜【植物油オイル仕上げ】

一枚板はこんな風に使われています【一枚板の作品&使用事例】
https://kinomisesanmoku.co.jp/blog/29283/

木の店さんもく 一枚板の販売サイト【商品一覧】
https://kinomisesanmoku.co.jp/products_cat/%e4%b8%80%e6%9e%9a%e6%9d%bf/