無垢材・一枚板などの木材とオリジナル家具|木の店さんもく 木の店さんもくは、岩手県一関市で1964年に創業した木材やオリジナル家具などを販売している木のお店です。地元岩手を始め、国内産・海外産の無垢材、一枚板、銘木など豊富に取り揃えております。当店自慢の木材を使ったスピーカーや時計などのオリジナル家具の販売、ご自宅や店舗に合わせたオーダー家具の制作も承っております。

一枚板の補修【ケヤキの割れ編】

【最大巾120㎝】ケヤキ一枚板の割れ補修の方法

 

 

 

補修の解説だけを
見たい方はこちら

 

 

 

 

 

股のある大きなケヤキ

 

 

ケヤキ一枚板(荒木素材) 

2400×860~1200×70㎜

 

 

 

以前、市場で仕入れた

けやき一枚板。

 

おなじ原木から

4枚ほど仕入れたうちの

一枚です。

 

 

 

特徴の一つといえる

又に分かれた部分が残った

形のおもしろい一枚板です。

 

 

 

 

2年程前から立てかけて

自然乾燥させていたので

 

 

入荷時よりだいぶ

乾いて軽くなりました。

 

 

 

 

乾燥したことによる

割れも多くみられるように

なってきました。

 

 

 

これから

両面プレーナー仕上げと

割れ補修

オイル塗装を

おこないます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プレーナー仕上げ直前

 

これからプレーナー仕上げをするところ

 

一番下が

今回のケヤキ一枚板です。

 

 

上に乗ってるトチ一枚板

巾50㎝ほどあります。

 

 

比べると

ケヤキの大きさがわかります。

 

 

 

 

 

芯持ちの一枚板

 

 

このケヤキ一枚板には

芯が入っています。

 

芯持ちの一枚板です。

 

 

 

 

一枚板選びのポイント

 

芯持ちの一枚板は避けるように

話しているように、

 

 

芯持ち一枚板は

 

その芯の影響によって

一枚板に

動きが大きくでる可能性が

かなり高く、

 

一枚板が

大きく反ったり、大きく割れたり

することがあるので

 

できることなら

避けたいところです。

 

 

 

 

とはいえ

このように

芯持ちの一枚板を

仕入れることもあります。

 

 

 

また

原木の製材で一枚板を

とる際には

芯持ち材は

必ず入ります。

 

 

 

マグロでいったら

トロばかりでななく

 

赤身や血合いも

捨てたりされずに

ちゃんと料理されて

美味しく

食されるわけです。

 

 

 

なかには

血合いが好み

という人もいるわけです。

 

 

 

一枚板の場合も

その木その木の

部位の特徴や

クセを知ることで

使うことができると

考えます。

 

 

 

肝心なことは

その木、一枚板のことを

どれだけ理解しているか

ということだと思います。

 

 

 

今回のケヤキの一枚板は

芯持ちの一枚板なので、

 

入荷した時は

どれくらい大きく

動くのか

覚悟はしていました。

 

 

 

 

天然乾燥の過程で

細かい割れ、

反りに関しては

 

厚み70㎜が

両面プレーナー仕上げで

厚み50㎜の薄さになりました。

 

 

 

2㎝ほど反っていたことになります。

 

 

 

 

 

経験的にですが、

1枚板の場合

 

製材後早いもので

1ヶ月から6ヶ月で

 

クセのある木は

大きく反ったり、

 

割れたりすることが

見られます。

 

 

 

そこでいったん

落ち着いて

大きく動くことは

少なくなります。

 

 

その後

さらに乾燥することで

動くのですが、

 

 

 

製材直後の大きな動きに

比べると

 

割れ、反りは

あっても

 

それほど

大きくは動かないように

思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

割れ補修の手順

 

 

両面プレーナー仕上げを終えて

キレイな新しい面が

見えています。

 

 

 

 

プレーナーで削ったことによって

 

割れている個所も

明らかになってきたので

 

一つずつ補修作業を

おこなっていきます。

 

 

 

 

 

 

芯持ちの一枚板だからでしょうか

割れの巾も

比較的大きいです。

 

 

 

 

 

割れ補修に必須の3アイテム

 

 

私たちが行っている補修は

以下のアイテムを使って

行っています。

 

補修方法のひとつと

考えて

参考にして

いただければと思います。

 

 

 

使うアイテムは

瞬間接着剤:

ホームセンターや100均などでも売っています。

 

瞬間接着剤効果促進スプレー:

ひと吹きで接着剤を硬化させます。

 

おが屑:

木の色に合わせたり、穴の暗さに合わせたりして

杉をつかったり黒檀など黒い木をつかったりしています。

 

 

 

 

 

 

これらの補修アイテムを使って

 

 

この割れを

補修していきます。

 

 

 

 

割れたところに

おが屑(木くず)を入れていきます。

 

 

 

 

おが粉よりは

少し粗めな

おが屑が

 

その後に入れる

瞬間接着剤と

よく絡むようです。

 

 

 

 

割れの中に

おが屑を詰めていきます。

 

 

 

 

 

 

少し引っ込んだあたりまで

おが屑を詰めていきます。

 

 

 

瞬間接着剤を入れていきます。

 

  

 

 

瞬間接着剤はそのまま

だと固まるのに

時間がかかるので

 

 

瞬間接着剤

硬化促進スプレーを

ひとふりします。

 

 

 

 

天板のちょっと上まで

接着剤を盛りつける

感じです。

 

 

一気にやらないで

何回かに分けて

 

瞬間接着剤

硬化促進スプレー

を繰り返していきます。

 

 

 

技術が必要な

作業でもなく

 

何回かで

やり方はマスターできる

と思います。

 

 

 

まずはやってみることです。

 

 

そこから

だんだん慣れていって

上手になってきます。

 

 

 

 

写真を撮り忘れてしまって

画像はありませんが、

 

 

一枚板の穴なども

同じやり方で

補修できます。

 

 

 

 

おが屑が入らないような

割れの箇所は

瞬間接着剤だけでも

OKです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

手前の入り皮になったところも

同じように

補修していきます。

 

 

ここは

入り皮のイイ感じの

ところでもあるので

 

雰囲気を損なわないように

注意して

補修していきます。

 

 

 

 

あとは

サンドペーパーで

ならしていきます。

 

 

これで補修は

完了です。

 

 

 

 

 

 

 

補修完了

 

 

 

穴や割れの補修が終わりました。

 

 

 

 

 

 

 

補修した部分が

塗装でどのように

映るのか

 

塗ってみないことには

わからないのですが、

 

 

これも

経験である程度

おが屑の量や

着色した方がいいかとか

 

やり方が

ケースバイケースで

すこし違ってきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大きな入り皮の部分

 

今回は

補修をしないで

 

 

塗装して仕上げたときに

どのように映るのか

見てから

 

補修するか

このままでいくかを

判断しようと考えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オイル仕上げ

 

 

 

オイル仕上げの模様を

動画で撮影しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

植物油のオスモカラーで塗装しています。

 

ケヤキは透明でも塗装すると

深い濡れ色が出てきます。

 

 

それにつれて

杢目も浮き出てきて

存在感が増してきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

又分かれの部分も

入り組んだところで

仕上げがなかなか

難しかったところです。

 

 

良い感じになっていると

思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

入り皮の部分

補修をしなかったのですが、

 

このままで

イイ感じの

景色になりそう

 

 

 

 

 

 

 

 

大きく割れていたところの

補修箇所

今回は

着色はせずに

そのままで補修しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

まとめ

 

けやき一枚板

植物油オイル仕上げ

2400×860~1200×50㎜

 

 

個性的なかたちの

大きなケヤキ一枚板を

プレーナー仕上げ

割れの補修から

最後の

オイル仕上げまで

 

一連の作業で

 

素材の荒木から

オイル仕上げ完了までで

 

およそ

14日ほどかかりました。

 

作業として

時間がかかったところは

補修と天板サンダー仕上げ

耳仕上げです。

 

単純な作業ですが

仕上がりに反映される

ところなので

 

途中途中で確認しながら

完成の映りを想像して

作業をすすめていきました。

 

特に

入り皮や割れの補修

耳の仕上げは

 

より自然に違和感なく

仕上げるようにするのは

 

センスや好みの

分かれるところで、

 

なかなか判断が難しい

部分も出てきます。

 

そのあたりも

含めて

先がわからないながらも

楽しめる作業でもあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

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