秋田県銘木センターへ

杉一枚板などを仕入れに行ってきました。

秋田県の銘木市場へ

一枚板の仕入れに行ってきました。

今回は

鳥海山麓で掘り起こされた

およそ2500年前の

鳥海山の噴火による

埋もれ木

いわゆる「神代木」が

出ていたので、

そちらも

目当てのひとつです。

神代スギ

神代トチ

神代クリ

神代ケヤキ

神代カツラ

が出品されていました。

神代木になると

一様に黒褐色に

材が変化しているので

一見すると

同じような黒い一枚板に

見えますが、

近づいてみると

それぞれの

樹種の杢目が

しっかりと見えて

樹齢の高い木は

杢目がうごめいて

見る人を

惹きつける力があります。

銘木市場の競り

2日間の市日には

全国から

木材業者、銘木業者など

仲買人が

買い付けに来ます。

一品一品

競りが行われます。

今回は今年最後の

大きな記念市とあって

出品量も多く

全国から集められた

各地の杉材を

仲買人が買い付けます。

木材市場と銘木市場

建築で使われる木材には

大きく分けて

構造材と化粧材があります。

木材市場は建物に使われる木材の

全般を扱っています。

土台や、間柱など床下や

壁の中に使われて

隠れてしまう木材も扱っています。

銘木市場は建物に使われる

木材の中でも

役物の柱や床柱

天井板や造作材

カウンター板やフローリング材

壁面材など

目に見える化粧材を中心に

扱われています。

今回の仕入れ

今回

秋田の銘木市場で仕入れた

一枚板などの無垢材は

上記のチェックポイントに

なるべく沿ったかたちで

選んでいます。

青森ひば一枚板

青森ひば一枚板

三重県産の天然杉一枚板　

赤身材で樹齢の高い杉です。

芯から離れた一枚板です。

大きくてきれいな生節が入った、

樹齢の高い巾1メートルの杉一枚板

赤身が多い杢の動いた杉の一枚板

青森秋田の県境　樹齢が高い天然杉一枚板

杉一枚板　樹齢が高く赤身が多い。

芯からも離れています。

伐採は残念ながら、

おそらく夏時期でしょう。

樹齢が高く、年輪も細かい

白太が多く、赤身は少ないです。

白太が多いということは

芯からはかなり離れているということになります。

秋田と青森の県境の天然杉一枚板

おとなしい杢目ですが

表情があります。

この一枚板のように

板の中心に杢があり

両サイドの柾目が多く

一見きれいに見える一枚板は

芯が入ってる可能性があります。

実際この一枚板は芯は入っていませんが、

芯にかなり近い部分の

一枚板です。

最近ではめっきり少なくなった、天然秋田杉一枚板

長さは4メートルあります。

板目の面白い一枚板です。

芯は入っていませんがそれほど離れてもいません。

さほど動きには影響ないと予測します。

70㎝超えの杉一枚板

製材後数か月ほど経過でしょうか、

乾いてきている反面

上と下から割れが入っています。

この割れが今後どこまで長くなるか

数か月様子を見るようになります。

樹齢の高い杉一枚板。

特徴的な杢目のなかに

節が入っています。

神代杉の一枚板

長さ90㎝~13㎝　巾は25~39㎝

厚みが15㎜

天然乾燥のみで2か月ほどでしょうか

すでに乾燥しています。

厚みが15㎜というのも乾燥の早さの理由の一つですが

杉は広葉樹にくらべると

格段に乾燥が早いです。

そして広葉樹にくらべると

厚みがすこし薄くても

それほど動きに影響が少ないのも

杉の特徴です。(いろいろ巾と厚みのバランスもあるのですが、、)

建具の鏡板に使われる戸板

1900×850×12㎜

建具に使われる戸板は

和風建築の座敷の襖や障子を

この一枚板で見せたりします。

基本は4枚で一組となります。

関西地方の杉戸板

巾70㎝ほどの戸板

一枚の引き戸や

室内ドアの鏡板になったりします。

和風玄関の天井板などにも使われます。

戸板

50㎝と戸板としては

巾は狭いのですが、

デザイン次第で印象的な

建具が製作可能です。

神代トチ一枚板

およそ2500年前の

鳥海山の噴火により火山灰に埋もれた原木で

黒褐色になっています。

神代トチ一枚板

2300×520×60㎜

神代木は別格で

2千年以上土中に埋まっていたことが

関係するのか

動きに関しては

予測が極端に難しくなります。

特に広葉樹は

しばらく様子見が必要です。

とても珍しい木なのですが

正直なところ

大きく動かないことを

祈るばかりです。

仕入れることはできませんでしたが

神代ケヤキもありました。

神代杉一枚板

2ｍ×700×60㎜

この神代杉は

杉だけあって

だいぶ乾燥がすすんでいました。

それほど

時間がかからずに

仕上げが出来そうです。

形、杢など面白い神代杉一枚板

この神代杉は

このまま仕上げるか

カットして仕上げるか

なかなか悩ましい一枚板です。

岐阜県産の杉一枚板

この一枚板は

両耳がカットされていて

角のテーブルで使うと

良さそうです。

サイズが900×900×12㎜の

杉腰板です。

杉腰板

1ｍ×1ｍ×12㎜

腰板としては大きいサイズです。

杉の根杢がのった腰板

野趣あふれる杢の杉腰板

これが本来の「源平杢」といわれる杢です。

切り株の部分で

根杢という特徴的な杢がとれます。

巾がいろいろの腰板

使い方もいろいろです。