一枚板xオイル仕上げの専門店|木の店さんもく 岩手 木の店さんもくは、岩手県一関市で1964年に創業した木材やオリジナル家具などを販売している木のお店です。地元岩手を始め、国内産・海外産の無垢材、一枚板、銘木など豊富に取り揃えております。当店自慢の木材を使ったスピーカーや時計などのオリジナル家具の販売、ご自宅や店舗に合わせたオーダー家具の制作も承っております。

ウスのような形のケヤキ一枚板をテーブルに仕上げる

木の店さんもく、店主の近江です。ご覧いただきありがとうございます。

 

こちらは東京銘木市場で仕入れたケヤキ一枚板で、市場に出品されていた時にはすでにだいぶ乾燥していた一枚板です。

 

けやき一枚板 1800×750~950×60㎜

 

このような両広がりなくびれたような形を臼型(うすがた)というようです。

 

年輪もまずまず細かく、なんといっても赤身の巾が広く白太巾が狭いので木材としてもしっかりした一枚板と言えます。

 

 

赤身は無傷なのですが、白太にかなり細かい虫穴があいています。

市場でも確認はしていたのですが、そのあたりの埋め処理に手間がかかりそうな感じです。

 

プレーナーで新しいキレイな面がでてきました。

 

 

次の作業は耳の仕上げです。

同時進行で割れの補修や、小さく無数にある虫穴の処理も行います。

 

 

かなり多くの虫穴や縦長に見えるトンネルの様な虫の通り道です。これらもパテ埋め補修していきます。

 

 

ケヤキなどの白太を食べる虫で代表的なのがヒラタキクイムシという虫です。

卵からかえった幼虫が白太を食べます。

 

白太にはデンプン質があり、それがキクイムシに好まれて食べられまるようです。

特に乾燥途中の生材や夏に伐採されたケヤキなどは白太が食べられやすいようです。

 

こちらの地域だと一般的には5月~6月頃に、一枚板の耳の白太部分から虫に食べられたときの粉が床に落ちていてそれを家主の方が見つけて虫穴が見つかることで虫害が発見されることが多いようです。

 

 

虫が出てきたときの対処の方法

 

白太から虫穴があいて粉が出てきたらホームセンターに売っているノズル式の殺虫剤で白太の穴めがけてシューっとする方法が一般的です。

 

1回2回ではなく定期的に、そしてまた次の年の同じ時期にも虫が出てくる可能性があるのでそのときにも同じようにスプレーします。

 

殺虫剤に抵抗がある方は、天然の青森ヒバ抽出油の防虫液が売られています。

そちらがおすすめです。

 

 

虫穴は白太だけに集中していて赤身には虫穴が見えません。

 

丈夫な赤身材

 

白太に対して赤身は虫にほとんど食べられません。

赤身は水にも強く、白太に比べると硬くて丈夫な部分です。

 

今でこそテーブルやカウンターなどに使われる一枚板は耳付きが好まれるのですが、昔の住宅に使われた棚板や座卓などの家具に使われた一枚板で耳付きを見かけることは、あまり見かけないと思います。

 

その理由は、白太が赤身に比べてもろく、腐りやすく虫害に合いやすいことが昔から知られていて、長い歴史のなか日本の高温多湿の気候では赤身材が長持ちする材料だということを先人たちは認知されていたのだと思います。

 

 

白太のその後

 

一枚板とともに白太も乾燥して家の中で使われることでさらに乾燥をすすめていくのですが、その過程でキクイムシなどの虫にとっておいしかったデンプン質がだんだん消えていくのか、まずくなっていくのか、虫がたべなくなっていくようで、虫の被害もだんだん減っていき、なくなっていきます。

 

 

オイル仕上げ

 

虫穴の処理、耳仕上げと両面サンダ―仕上げが終わりここからオイル塗装になります。

 

 

白太の補修跡

このようなパテ埋め補修では、色を合わせて割れや穴を目立たなくするようなことはせずに、そのままありのままの状態d

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白太の埋め補修したところ

 

 

まとめ

 

臼型でなかなか見た感じもよいケヤキ一枚板に仕上がりました。

虫穴が多く、白太のパテ埋め補修に手間がかかりましたがオイル仕上げで雰囲気もそれほどそこなわずにいい感じで仕上がったと思います。

 

動画のなかでも話していますがこのケヤキは芯持ち材です。

本来であれば避ける一枚板なのですが、市場で仕入れた際にすでに乾燥がかなり進んでいることや、大きな反りや割れが少なかったことで、荒木からプレーナーで削った際も5ミリほど削っただけで厚みをキープできました。

 

未乾燥材で一枚板をそのまま使えることは難しいのですが、芯持ち材でここまで乾燥した状態で、なおかつほとんど動きのない一枚板も経験上いくつも仕上げたことがありますので、このケヤキも素姓の良い素直な一枚と思われます。

 

 


 

 

 
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一枚板はこんな風に使われています【一枚板の作品&使用事例】
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【一枚板の納品事例】こんな風に使われています。

 

 

 

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