着色した杉一枚板の洗面台

岩渕建築

900㎜の杉一枚板を

使った洗面台

古材を使ったような

イメージにするので

着色をしています。

奥行きが45~50㎝ほどの

一枚板で

洗面ボウルの

半分以上を

埋め込むために

一枚板に

大きな穴をあけています。

もともとは

長さが3600㎜の

杉一枚板を

カットして

900㎜の洗面台に

使いました。

残りの長い一枚板は

袖壁として

使うことになりました。

袖壁にした

杉一枚板も

洗面台と同じように

着色して

古材のように見せています。

袖壁の

一枚板は天井まで

伸びていて

洗面所の空間の

仕切りと

なっています。

まとめ

3600㎜の

長い杉一枚板

長い一枚板なので

その長さを有効に

使う空間で

使いたい思いが

あるのですが、

今回のように

一枚板を

カットして使う。

共木として

統一感ある空間を

演出するために

このような

使い方も

材料を活かした

ひとつの方法だと

考えます。

カットして使うことは無駄なことか

これは

よくあることなのですが、

一枚板などの無垢材は

自然素材なので

求められるサイズ

その通りの材は

なかなかあるものでは

ありません。

短い場合とは違い、

ちょっと長すぎたり

広かったり

材料をカットして

使うことに躊躇される

かたも多くいます。

もったいないという

感情があるので

まさに

その通りだと思うのですが、

その材料を活かす

使い方として

短くカットしたり

することは

決して材料を

無駄にすることでは

ないと考えます。

たとえば

カウンターなどに

使うときに

気に入った

一枚板が

予定よりも５０㎝長かった場合

そこで

５０㎝の使い道が

予定していない

小さなカウンターとして

同じ空間に使うことに

なったりしたら

共木使いとして

とても

有効だと

思いますし、

一枚板の端材は

それだけで

存在感のある材料が

多かったりするので、

花台にしたり

そのまま

そこに飾っているだけでも

空間を演出する

アイテムとなったりします。

そのような

アイデアがひらめいて

実際に使えた時の

喜びは大きく

愛情もひとしおでは

ないでしょうか。

無垢材には

そのような可能性が

たくさん秘められている

宝石の原石だったりします。