玄関に”置くだけ”の式台でプチリフォーム
ケヤキ一枚板で置くタイプの後付け式台を製作しました。
以前にブログで紹介した
ご覧になった方から
同じような感じで
いまある玄関のタイルの上に
そのまま置くだけの式台を一枚板で製作してほしい
とのご依頼をいただきました。
遠方のお客様
遠方のため現地に行くことは
できなかったのですが、
現在の玄関の写真を撮っていただき、
メジャーをあてがって
サイズを画像で送っていただいたりして
材料選定のイメージづくりの
参考になりとても助かりました。
現状の玄関(ビフォー)
ケヤキ一枚板
ご依頼主はケヤキがお好きとのことで
お問い合わせの時点でケヤキで式台をつくりたい
ということを希望されていました。
サイズなどを確認して
倉庫の素材の中から出してきたのが
こちらのケヤキ一枚板
まだ荒木の素材の板です。
岩手県産の原木から
製材してから2年ほどのケヤキ一枚板です。
両側にきれいに白太が入っています。
太い原木ではなかったのですが、
年輪も比較的狭くゆっくり育ったケヤキのようです。
板に皮が付いていましたが、
乾燥していたので
簡単に気持ちよく剥がれました。
こちらのケヤキで
式台を製作を進めることになりました。
白太を落とす
両面をプレーナーで削り平らになりました。
式台にするので
片方の耳を切り落として平らにします。
玄関の奥になる方を切り落とすのですが、
その際にただまっすぐに
切り落とすのではなく
白太を落として赤身だけになるようにします。
式台を置いた時のイメージ
玄関の奥側の
白太を切り落とす理由は2つあります。
1つめは玄関框につけたときに
赤身で統一されるからです。
見た目の理由になります。
2つめは、
白太は虫害の被害、春先から初夏にかけての
キクイムシに食べられることがあります。
どうしてもサイズ的なことや
見た目の理由で白太を必要とすること以外は
なるべく白太は外すようにしています。
白太を食べるキクイムシも
白アリなどとは違ってどこまでも食べるわけではなく、
白太に含まれるデンプン質がさらに乾燥が進むことで
美味しく無くなってくるのか
キクイムシの白太被害は
年を追うごとに少なくなっていき、
そのうち無くなっていきます。
基本的に
赤身材は虫害は非常に少ないです。
製作開始
ケヤキ一枚板が工房に持ち込まれて
サイズカット
脚付け加工になります。
チョークのところでカットします。
カットされて余ったケヤキ
こちらの
余ったケヤキ材は
この後、もうひとつの製作物になります。
こちらのケヤキ材は
式台の下につけられる脚になります。
オイル塗装
脚が付けられて
置き式台になりました。
ここからは
いつもの植物油による
オイル塗装になります。
完成
ケヤキ置き式台
1450×350×50㎜ 式台の高さ12㎝
植物油のオイル仕上げ
納品後にご依頼主より
画像が送られてきました。
ビフォー
アフター
まとめ
既存の玄関をプチリフォーム。
ケヤキ一枚板に下駄のような脚を付けて
置くだけの式台を製作しました。
大工さんによる工事などが一切なく、
式台を置くだけの
とても簡単な模様替えです。
取り付け後で
お分かりのように式台を置いただけですが、
玄関の雰囲気が今までとは変わり
空間を素敵に演出できました。
ご依頼主、ご家族にも
大変喜んでいただいたようで
とてもよかったです。
お声をかけていただきまして
まことにありがとうございます。
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