冬伐採の原木から製材された一枚板はココが違う!【一枚板購入のポイント】
木の店さんもく、店主の近江です。ご覧いただきありがとうございます。
岩手県盛岡の原木市場に行ってきました。
原木市場は毎月一回、1年間を通して開催されています。
原木市場では、これから冬に向けて夏以上に原木がたくさん集まってきます。
そこには理由があって、「冬に伐採された原木は良い」と言われているからです。
夏より冬に伐採された原木の方がよい?
昔から原木の伐採は「彼岸から彼岸まで」といわれ、秋のお彼岸9月中旬から春の彼岸3月中旬までの冬期間に伐採することが良いとされてきました。
冬の期間は山に生えている”木自身”が自らを凍らせないために、水分を抜いて凍って裂傷しないためと言われています。
冬伐採した一枚板の良いところ
冬伐採の原木の良いところはたくさんあります。
原木自体夏よりも水分が抜けているので、製材後の乾燥が早い。
製材後のカビが生えにくい、虫が付きにくい、動きにくい、割れにくい、そして見た目にもボサッとした杢目ではなく身の詰まったいわゆる「木味がよい」一枚板になることが多いです。
夏伐採は良いことなし
逆に夏に伐採した木は良いことはありません。
夏に伐採した木を枝葉をつけたまま葉枯らしすればよいと耳にすることもありますが、積雪などの影響で真冬の伐採が難しく、夏などの暖かい時期に伐採しなければならない理由がある場合だと思います。
安易に夏に伐採して葉枯らしするのであれば冬季に伐採すべきと考えます。
ちなみに秋の紅葉で目を楽しませてくれる、ナラやカエデなど落葉広葉樹は紅葉が過ぎると葉を落として枝葉に水分が行かないようにしています。
冬伐採された原木から製材された一枚板は、私の経験的なところにはなりますが、夏伐採のものよりも乾燥が早いように感じます。
私たちは乾燥機など人工的なものはなるべく使わずに、木が自然のなかで環境と調和しながら負荷なく乾燥していくことが望ましいと考えています。
水分がたっぷり含まれた夏よりも、樹木が自ら水分を落とす冬時期に伐採することが至極当然のように感じます。
木のことや無垢材のこと、お気軽にお問い合わせ下さい
今回の記事はいかがだったでしょうか。もしご参考になれたらとてもうれしいです。
一枚板の良さを伝えるには、なるべく手を加えずに自然に近い状態で仕上げることだと考えています。
一枚板や無垢材は、みなさんに使われていくうちにいい感じにエイジングされて、渋く深みのある古道具に近づいていきます。
その一枚板が家族の一員としてなくてはならない存在になれたらと考えています。
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