乾燥で大きく反ったり割れた一枚板を”ふたたび”製材しました。
原木から製材した一枚板が一年半くらいの期間で
だいぶ動いてしまったので、製材所で挽き直しすることになりました。
岩手県産のイタヤカエデとナラの原木から製材した一枚板が
乾燥していく中で水分が抜けて縮んでいくことと木のクセで動きます。
特に大きく割れたり、反ったりしたものは
プレーナーなどで平らにすると、
削るところだらけになって薄くなりすぎて
しまい、カウンターやテーブルにすることができないので、
一枚板の形をトリミングすることで使えるように整えていきます。
自然乾燥で置いていた一枚板
両側の木口から大きく割れがはいっていて
よく見ると反りもキツく出ています。
こうなってしまうと、このまま一枚板として仕上げるのが難しいので、
思い切って製材で
割れに沿ってタテ割りして半分にしてしまいます。
近くで見るとかなりザックリと割れています。
これくらい大きな割れは
ちょっとした乾燥による割れではなく、木のクセによる割れの場合が多いようです。
そうした木のクセは
削って平らにしたりするよりも、割ってしまってクセを取り除くことで
その後大きく動くことを避けるようにします。
大きく反ってしまった一枚板。
これくらい反ってしまうとこのままプレーナーで削って平らにすると
身がなくなってしまうほど薄くなってしまいます。
今回はこのような
大きく反ったり割れたりした一枚板を製材所で”修正挽き”していきます。
今回の挽き直し製材、修正挽きの模様を動画でもご覧いただけます。
ぜひどうぞ。
反りをみながら薄く製材して平らに近くしていきます。
薄皮を剥くような感じで少しずつ製材します。
両面を薄く製材して新しい面が出てきました。
スポルテッドや青シミが入った雰囲気あるイタヤカエデです。
自然乾燥で色が変わってしまったナラ一枚板
薄く製材することで木目がはっきり見えてきました。
画像のような感じで薄く製材していきます。
これは木裏なので真ん中部分が製材されて、端の方は残っています。
一枚板は木表の方に反ることが多いので、
修正挽きすると、反り上がった端が削られて真ん中のほうが残っています。
こちらのナラ一枚板は末広がりで雰囲気ある形なのですが、
両側の木口から真ん中に沿って大きく割れが入っていて、このまま一枚板として使うのが難しいので
残念なのですが、思い切ってタテ割りして行きます。
真ん中から縦割りした一枚板の片方も両面を平らに製材していきます。
タテ割りしたことで薄くなることが回避されます。
もう片方の一枚板も同じように両面削り製材していきます。
このような形になった一枚板は
巾の狭い奥行きの浅いカウンターや玄関の上がり台だったり
接ぎ合わせ天板の材料としてテーブル天板として生まれ変わったり
今後、乾燥されながら活躍の場を待ちます。
修正挽き製材が終わった一枚板たち
製材で大きく割ったりしてクセが取れた一枚板ので
もうしばらく乾燥して様子をみながら
仕上げていきます。
今回は
原木から製材された一枚板が乾燥期間で
大きく反ったり割れたりしたものを製材しながら
タテ割りしたり両側を製材して整える作業を紹介しました。
原木から製材された一枚板がそのまま広い状態で
テーブルやカウンターとして使われることは意外と少なく
乾燥中に大きく動いてしまい、製材などで整えることが多くあります。
こういった作業を経て
形を変えながらいろんな用途に使われていきます。
「さんもくデー」の詳細は、
一枚板はこんな風に使われています【一枚板の作品&使用事例】
https://kinomisesanmoku.co.jp/blog/29283/
木の店さんもく 一枚板の販売サイト【商品一覧】
https://kinomisesanmoku.co.jp/products_cat/%e4%b8%80%e6%9e%9a%e6%9d%bf/
関連記事
無垢材・一枚板などの木材とオリジナル家具|木の店さんもく
木の店さんもくは、岩手県一関市で1964年に創業した木材やオリジナル家具などを販売している木のお店です。地元岩手を始め、国内産・海外産の無垢材、一枚板、銘木など豊富に取り揃えております。
屋号 | さんもく近江銘木株式会社 |
---|---|
住所 |
〒029-0132 岩手県一関市滝沢字鶴ヶ沢7-53 |
電話番号 | 0191-21-1131 |
営業時間 |
平日 9:00~17:00 土曜日 9:00~12:00 定休日:日曜日/祝日 |
代表者名 | 近江 謙利 |
info@kinomisesanmoku.co.jp |