珍しい木になりつつある天然秋田杉
木の店さんもく、店主の近江です。ご覧いただきありがとうございます。
天然秋田杉の現状
数年前に秋田県の天然秋田杉の伐採制限が決まってから、徐々に市場での出品が少なくなってました。
今では秋田の市場で天然秋田杉の材料を見ることは珍しくなっています。
歴史をさかのぼるとおよそ400年も前に豊臣政権でも秋田杉は中央政権に献上されていたようで、その後江戸時代になって佐竹藩の時代では北前船が寄港して出材するようになり、県の代表的な林産物となっていました。
それに合わせてしっかりと植林もしていたようです。
30年ほど前までは樹齢300年を超える巨木の天然秋田杉もあり、銘木市場もにぎわっていました。
現在、天然秋田杉を中心に原木の製材、販売をしていた能代の銘木業者は天然秋田杉の伐採制限を受けて樹齢が高く、品質の良い杉を求めて全国を飛び回っている状況です。
能代の銘木業者さんは秋田杉に限らず、杉全般についても目利きのプロで、全国から珍しい杉材を秋田の市場に出品しています。
頭が下がる思いです。
さんもくが仕入れた天然秋田杉のご紹介
そんな状況のなか、数は少ないですが天然秋田杉が市場に出品されることがあります。
下の画像は秋田の銘木市場で仕入れた天然秋田杉の一枚板になります。
こちらの一枚板は原木の外側に近いところで白太が多く表情豊かな一枚板でした。
市場に出品されていた時点でもうすでに乾燥していました。
半年ほど倉庫で保管して仕上げることにしました。
両面をプレーナーで削りサンダーで磨きました。
表面は無節で割れなどもほとんどなく補修の必要もあまりなかった
表面は浮造り(うづくり)仕上げのブラッシングです。
楽しみなオイル仕上げ
白太と赤身杢も動いている一枚板なので植物油を染み込ませたオイル仕上げでどんな濡れ色になるのかとても楽しみです。
植物油の自然塗装&解説動画もぜひごらんください。
木口から見える年輪の巾も狭く樹齢の高さがわかります。
耳の角度がゆるく、なだらかになっています。
一枚板の杢と形を鑑賞するような使い方などがよいような気がします。
天然秋田杉一枚板 2100×400~500×40㎜【オイル塗装 仕上げ済み】
アイアン脚の上に載せてみました。
今回の天然秋田杉の商品ページございます
展示倉庫では、画像にもあるように脚の上に置いた姿を眺めることもできますので、お近くにいらした際はぜひお立ち寄りください。
また遠方の方で、他のアングルからの写真が見たい、などのリクエストがありましたら、撮ってお送りできますので、お気軽にご連絡いただければ幸いです。
各商品ページに他にもたくさんの画像や動画による解説もありますので、詳しくはそちらもぜひご覧ください。
「さんもくウィーク」の詳細は、
一枚板はこんな風に使われています【一枚板の作品&使用事例】
https://kinomisesanmoku.co.jp/blog/29283/
木の店さんもく 一枚板の販売サイト【商品一覧】
https://kinomisesanmoku.co.jp/products_cat/%e4%b8%80%e6%9e%9a%e6%9d%bf/
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