無垢材・一枚板などの木材とオリジナル家具|木の店さんもく 木の店さんもくは、岩手県一関市で1964年に創業した木材やオリジナル家具などを販売している木のお店です。地元岩手を始め、国内産・海外産の無垢材、一枚板、銘木など豊富に取り揃えております。当店自慢の木材を使ったスピーカーや時計などのオリジナル家具の販売、ご自宅や店舗に合わせたオーダー家具の制作も承っております。

二股のかっこいい原木を製材した結果、こんな感じの一枚板が取れました。

岩手県産の栃(とち)原木から一枚板を製材しました。

 

 

これはおよそ3年前に製材したトチ原木のブログを再掲しました。

最近ここから製材された一枚板をオイルで仕上げることができたので、

遡って製材のところから見てみようと思います。

 

 

 

二股でカタチの面白い原木

 

 

 

原木市場で仕入れた岩手県産のトチ原木です。

 

 

原木のサイズは長さ2.6m

太さは末口の細いほうでおよそ70㎝

 

二股の外側で計ると、1mを少し超えています。

 

 

 

この原木を仕入れた理由は

 

瑞々しい原木でしかも白太が多く

 

シルクのような白トチの一枚板が製材できそうだと思っていました。

 

そして幹の途中から分かれた堂々とした二股。

 

 

 

一枚板にした時のイメージ

 

二股の原木を一枚板にしたときに

こんな感じの素敵なダイニングテーブルが製材できそうだとイメージしました。

 

 

 

 

 

いざ製材してみると!?

 

 

製材所に持ち込まれたトチ原木

 

ちょっと心配だったことが的中したのですが、

 

このトチの原木二股の外側で1メートルを少し超えていました。

 

心配というのは

製材機の切断できる原木の太さ(高さ)が1メートルを超えると

ノコの上部に引っ掛かり製材することができないのです。

 

不安は的中し、

そのために二股の外側をカットすることになります。

 

当初のイメージとは違ってしまうのですが、

仕方ないことです。

 

こういったことは過去にもあって

原木製材にはよくあることかと思います。

 

 

 

ほんの少しと思っていたのに、、

 

そんなわけで本製材するために

 

まずは出っ張った(残しておきたかった、、、)部分を

カットしていきます、、、

 

がここでさらに不測の事態

 

 

 

 

 

原木を乗せている製材機の台車の

奥行きが思いのほか浅く原木の出っ張った部分を

 

少しカット→だいぶカット

 

となってしまうことに。。。

 

 

 

 

 

なんと

こんなにもカットされてしまうことになってしまいました。。

 

イメージしていた二股からはほど遠い一枚板になりそう。

 

 

 

 

こちらが切り落とされた部分です。

 

こんなゴツイ塊が切り落とされてしまった。

 

仕方ないとは言え無念

 

とりあえず切り落とし部分も

製材して小さな一枚板になりました。

 

 

 

 

 

 

 

気を取り直して製材再開

 

 

消沈した気持ちを知ってか知らずか

お慰みのように

原木の方は切り落としたことで座り(安定性)がよくなりました。

 

 

そしてここから

予定通りこの向きで一枚板を製材していきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

製材の様子です。動画でご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

原木の形に凹凸が多いので何回か製材して

だんだん大きな一枚板が製材されていきます。

 

 

 

トチの醍醐味とされる白太が板の全体を占めています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

股割れの部分は

原木立っているとき

縦横からチカラがかかって

 

このような

 

鯖杢(さばもく)といわれる特徴ある模様が出てきます

 

 

サバ杢のところはそういった力がかかっていたところなので

比較的割れやすいところでもあります。

 

割れると言っても

小さなヒビのような小割れが。いくつか入る程度かと思われます

 

 

鯖杢

 

 

 

 

 

白太から赤身へ

 

 

 

 

 

 

製材を進めて一枚板を数枚挽いていくと

少しずつ赤身が入ってきました。

 

 

 

 

二股になっている原木なので

 

赤身の入り方も2ラインになっていて

接ぎ合せしたブックマッチのような木目になっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

製材が原木の真ん中の芯のあたりまで進んだので

回転させてひっくり返して

今度は反対側を製材していきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まとめ

 

 

岩手県産のトチ原木から一枚板を製材しました。

 

板の厚みで言うと30㎜から45㎜、55㎜、60㎜と

10枚近く一枚板を製材できました。

 

当初の予定だった二股のかっこいい一枚板にはならなかったのが残念でしたが、

 

白太の板が取れたり面白い赤身の入り方をした

板が取れたりしたので満足できる製材となりました。

 

毎度のことですが、

 

あとは

割れない、反らないことを祈るばかりです。

 

それと

時期的に湿気の多い季節になってくるので

 

製材した一枚板、特に水気の多いトチやイチョウなどは

あっという間にカビで全面が真っ青になってしまうので

 

製材後はすぐに処理して

風通しの良いところに保管して乾かしていきます。

 

 

そしてここから

数年間を倉庫の中で自然乾燥させていきます。

 

動いて反ったり割れたりする板もでてくると思いますが、

それらがあることで

その一枚板の性格のようなものをある程度知ることもできます。

自然乾燥をするということは

自分たちにとってその一枚板がどんな性格なのか教えてくれる大切な期間だと考えています。

 


 

 

 

 

 

 
毎月第3木曜日に「さんもくデー」というセールも実施しています(第3木曜=3木=さんもく!と覚えて下さい)。
 
フォロワーになるとイベント案内などお知らせします。

「さんもくデー」の詳細は、セールが近くなりましたらブログ記事でお知らせしています。

 

 

 

 

 

一枚板はこんな風に使われています【一枚板の作品&使用事例】
https://kinomisesanmoku.co.jp/blog/29283/

【一枚板の納品事例】こんな風に使われています。

 

 

 

木の店さんもく 一枚板の販売サイト【商品一覧】
https://kinomisesanmoku.co.jp/products_cat/%e4%b8%80%e6%9e%9a%e6%9d%bf/

 

 

 

 

 

関連記事

無垢材・一枚板などの木材とオリジナル家具|木の店さんもく

無垢材・一枚板などの木材とオリジナル家具|木の店さんもく

木の店さんもくは、岩手県一関市で1964年に創業した木材やオリジナル家具などを販売している木のお店です。地元岩手を始め、国内産・海外産の無垢材、一枚板、銘木など豊富に取り揃えております。当店自慢の木材を使ったスピーカーや時計などのオリジナル家具の販売、ご自宅や店舗に合わせたオーダー家具の制作も承っております。

屋号 さんもく近江銘木株式会社
住所 〒029-0132
岩手県一関市滝沢字鶴ヶ沢7-53
電話番号 0191-21-1131
営業時間 平日 9:00~17:00
土曜日 9:00~12:00
定休日:日曜日/祝日
代表者名 近江 謙利
E-mail info@kinomisesanmoku.co.jp

無垢材・一枚板などの木材とオリジナル家具|木の店さんもく 木の店さんもくは、岩手県一関市で1964年に創業した木材やオリジナル家具などを販売している木のお店です。地元岩手を始め、国内産・海外産の無垢材、一枚板、銘木など豊富に取り揃えております。当店自慢の木材を使ったスピーカーや時計などのオリジナル家具の販売、ご自宅や店舗に合わせたオーダー家具の制作も承っております。

〒029-0132
岩手県一関市滝沢字鶴ヶ沢7-53

0191-21-1131

0191-21-1136

info@kinomisesanmoku.co.jp

平日 9:00~17:00
土曜日 9:00~12:00
日曜日/祝日 9:00~12:00 
※予定が変更になる場合がございます。事前にお問い合わせいただけますと、たすかります。