一枚板をつなぎ合わせて、味わいを楽しむ【ハギ合わせ天板のご紹介】
木の店さんもく、店主の近江です。ご覧いただきありがとうございます。
今回ご紹介するのは、一枚板を接ぎ合わせて仕上げた天板たちです。
接ぎ(はぎ)合わせとは
巾がそれほど広くない一枚板を、2枚〜3枚、多いときには10枚ほど貼り合わせ、1枚の大きな板に仕上げる加工のことを「ハギ合わせ」といいます。
ダイニングテーブルやローテーブル、和室の座卓など、テーブル天板として使われる巾は、一般的に80〜90㎝前後が多くなります。もちろん60~70㎝ほどでも、用途や空間とのバランス、見た目の美しさに合っていれば、問題なく心地よくお使いいただけます。
天然木一枚板の巾広材は、想像以上に希少です。
巾80㎝を超えるような一枚板というのは、実は相当な巨木からしか取れません。山で普通に見かける木ではなく、神社やお寺に立っている御神木のような存在感を持つ木々に多くみられます。
巨木が育つまでには何百年という途方もない年月が必要です。私たちは「人生100年時代」と言われる時代に生きていますが、それでも巨木の時間感覚からすれば、ほんの一瞬のようなものかもしれません。
一枚板という素材には、それほど長い時間が刻み込まれています。
巾広テーブルをもっと身近にする「ハギ合わせ」という選択
ハギ合わせ板は、貼り合わせや加工の工程が必要になるため、製作の手間は決して少なくありません。しかし、それでもなお、巾広の一枚板と比べると比較的価格を抑えやすいという特徴があります。
限られた貴重な資源を有効に活かしながら、広い天板として使えるようにする。それがハギ合わせ板の大きな魅力でもあります。
「一枚板」だけに価値があるのではなく、木をどう活かすか。そこにもまた、木の面白さがあるのだと思います。
こだわりのハギ合わせ
木の店さんもくがつくるハギ合わせ天板の基本的な構造は、真ん中に一枚板を据え、もう一枚を縦割りにして両サイドに配置。合計3枚のハギ合わせ加工をしていますが、使っている一枚板は2枚です。
下の画像のように2枚の一枚板のひとつを真ん中の板に使い、もう一枚を縦割りカットして両サイドに使っています。
このようにハギ合わせすることで両耳が同じ共木なので天板にしたときの統一感が引き立ちます。それともうひとつ、製材した一枚板たちの中で、大きく割れたり反ったりしたようなそのままでは使えない一枚板を縦割りカットすることで有効に活用できるメリットがあります。芯持ち材のような芯のクセをダイレクトに受けて反ったり割れた一枚板は縦割りすることで、芯の影響を分散することでその後の反りや割れを軽減することも期待できます。
限りある木を無駄なく使い、見た目と木の特性を両立させて、ハギ合わせ天板を製作しています。

ここからは、実際にハギ合わせによって仕上がった天板たちをご紹介していきます。
虫食い&フケ模様が魅せる“野性味”
蒸け(フケ)による色の濁りや虫食い痕がアクセントになった、ワイルドなクリ天板。自然の力をそのまま活かした、唯一無二の個性です。
クリの接ぎ合わせ天板になります。
両側に使った板は虫食いの穴があったり蒸け(フケ)といって腐れる手前の状態でその部分だけ色が茶色く濁っています。
接ぎ合わせた板が虫食いや蒸けの模様が目立って全体にワイルドな印象の天板になっています。

くり一枚板【ハギ合わせ板】1800×810~860×54㎜【植物油オイル仕上げ】
ワイルドな魅力全開!再接ぎクリ天板
もともと3枚接ぎだったものを、反りの修正を加えて再構成。クリ特有の黄色味や虫食い跡が、唯一無二の風格を醸し出しています。
少し訳ありな天板になっています。なにかというと、もともと3枚に接ぎ合わせていたのですが、真ん中の板が反ってしまい、その部分を縦割りしてもう一度接ぎ合わせ加工をして4枚の接ぎ合わせ天板となりました。虫食いがあったり、クリ特有の黄色いシミがあったりといろいろあるワイルドなクリ天板です。
その分、存在感はあります。好きな方にはたまらない面白味があるご思います。

くり一枚板【ハギ合わせ板】1780×880~940×48㎜【植物油オイル仕上げ】
表情の違いが美しい、個性派クリ天板
中央はうねるような木目、両サイドは落ち着いた柾目。異なる個性を持つクリ板を合わせることで、立体感と深みのある一枚に仕上がっています。
雰囲気の異なるクリ一枚板を2枚を使って3枚の接ぎ合わせ天板を製作しました。
真ん中の木目が動いて立体的な板と両サイドの柾目メインで虫食いや朽ちたところがあり二つの個性がミックスされて存在感ある接ぎ合わせ天板になりました。

くり一枚板【ハギ合わせ板】1700×780~860×55㎜【植物油オイル仕上げ】
重厚感あふれるナラのハギ合わせ天板
岩手産ナラ材を用いた、堂々とした風格のある一枚。植物油との相性も抜群で、深みのある色合いが魅力です。
一枚板を2枚使って3枚のハギ合わせ天板を製作しました。
重厚な雰囲気のナラのテーブルサイズの天板はとてもいい感じに仕上がりました。

なら一枚板【ハギ合わせ板】1700×860~940×58㎜【オイル塗装 仕上げ済み】
両面使える!センのストレート天板
耳を落としたストレートカット仕上げで、すっきりと洗練された印象に。無節の表と、木目が生きる裏。どちらも主役として使える一枚です。
2枚の栓(セン)の板材を用いて、3枚の接ぎ合わせ天板を製作しました。
天板の両サイドは耳を落としてストレートカットされています。
木表は無節であり、木裏の木目が美しく動いています。
この天板は、脚に置くだけの使い方で、両面を表(おもて)面として楽しむことができます。

セン一枚板【ハギ合わせ板】1840×850×55㎜【植物油オイル仕上げ】
木の店さんもくオリジナルのハギ合わせ天板は、いかがでしたか?
木の店さんもくが作るハギ合わせ天板はいかがでしたでしょうか?
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