手がかかるほど愛おしい
高貴漂う高野山の高樹齢な杉
数年前に秋田の銘木市場から仕入れた高樹齢な杉一枚板。
市場内でたくさん並んでいる杉の一枚板の中でも
一際目立つ雰囲気をまとっていて
第一印象で一目惚れしたのを覚えています。
穴が開いていたり、朽ち方も結構ひどい感じで
このまま仕上げるのは難しく、難易度が高い一枚板の印象でした。
木裏面
運良く仕入れることができて
倉庫で表面裏面を眺めながら、
乾燥までしばらく掛かりそうなことはもちろんでしたが、
当時としては、その時の技術でそのままパテ埋め補修をしても
いい感じに仕上げる自信はなかったというのもあって
補修のことなど悩みそうだなと思いながら
乾燥のために倉庫に保管したと記憶があります。
仕入れから2年ほど経過した時点で
仕上げをそろそろやろうかということで、両面プレーナーで削ったのですが、
両面削ってしばらくすると、一枚板が反ってしまいました。
そこから反対側を向けて保管し一年ほど経過観察してみたが
反りが戻ることもなく
そこから反りがひどくなることもなかったので
もう一度プレーナーで削り直しました。
仕上げスタート
朽ちたところなどの補修の確認をして
現在やっている杉皮の補修を施すことで一枚板の仕上げを始めました。
今回、真ん中の節の中心の抜け落ちたところは
そのまま穴が開いた状態で仕上げることにしました。
コンセントのジャックが入る大きさだったので
もしかしたら便利に使えそう。
いろいろ大変だったけど、補修作業も終わり
耳や、浮造り(うづくり)をかけた表面もいい感じに見えます。
オイル塗装
オイルでどんな濡れ色が出るか
木目や景色がどう出るか
とても楽しみな作業です。
植物油の自然塗装&解説動画
すぎ一枚板【高樹齢】 2020×1090~1120×57㎜【オイル塗装 仕上げ済み】
高貴漂う高野山の杉一枚板が仕上がりました
緻密な年輪が動いた木目と緻密ま柾目の高野山杉になります。
高樹齢な木の特徴でもある大きな節があって、
朽ちて補修されながらも主張しています。
オイルを塗ったことで赤身のグラデーションが効いて
シンボリックで存在感ある一枚板に仕上がりました。
すぎ一枚板【高樹齢】 2020×1090~1120×57㎜【オイル塗装 仕上げ済み】
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