無垢材・一枚板などの木材とオリジナル家具|木の店さんもく 木の店さんもくは、岩手県一関市で1964年に創業した木材やオリジナル家具などを販売している木のお店です。地元岩手を始め、国内産・海外産の無垢材、一枚板、銘木など豊富に取り揃えております。当店自慢の木材を使ったスピーカーや時計などのオリジナル家具の販売、ご自宅や店舗に合わせたオーダー家具の制作も承っております。

自分で仕上げる一枚板・スギのご感想(第四回・オイル仕上げ編)をいただきました

 

さんもくの自分で仕上げる一枚板シリーズは、木表と木裏を平らにするプレーナー加工と木口のカットまでを弊社で行い、残りはお客様のお好みで仕上げていただくコンセプトの商品です。

 

 

このたび「自分で仕上げる一枚板」の中から、スギ一枚板(1570×580~800×50㎜)をお買い上げいただいた東京都のA様から、一枚板のその後のご様子、第四回目のご感想をいただきました(一回目のご感想はこちら、二回目のご感想はこちら、三回目のご感想はこちらからお読みいただけます)。

 

はじめてのオイル仕上げに挑戦

 

さんもく様、いつもお世話になっております。「自分で仕上げる一枚板」のオイル仕上げをなんとか終えられましたので、他の方々のご参考にもなればと思い、感想文をお送りいたします。

 

塗装にあたっては、近江さんのアドバイスで木の店さんもくでも使われているという「オスモカラーのカウンタートップオイル(#3046という型番・クリアー5分ツヤ500ml)」と、「インダストリーコーワのステインコテバケ」を揃えました。

 

 

オイル塗装のコツは「少量をとにかく薄く、薄く伸ばしていくこと」、コテバケに付けるオイルも「500円玉くらいの量で十分です。付けすぎ厳禁です」という近江さんのアドバイスを肝に銘じながら、少し緊張しながら挑戦しました。

 

 

あまり使う予定のない木裏側から、塗りはじめました。このオイルを塗っていくのは、想像していたよりも少し力が必要で、サッサッサッとテンポよく、というよりは、ズイ、ズイ… と粘るオイルを伸ばしていく感覚でした。濡れ色が出はじめると「うおっ、すごい〜!」と感動しました。

 

 

木裏面を一回塗って感覚をつかんでから、板をひっくり返して、いよいよ木表面の塗装です。塗装前でも十分に魅力的だったスギの木目が、さらに立体的に浮き出てきて、感動しました。やはりオイル塗装に挑戦してみて良かったと思いました。満足感が倍増です。

 

 

初日は木裏を1回塗ってからすぐに裏返して木表(と耳)の1回目を塗装し、乾かしてから翌日に木表の2回目、3日目も木表だけを午前と午後に1回づつ(その日は朝に塗ったら夕方にはもう乾いていたので1日に2回塗りました)… という感じで、木表側は合計で6回塗ってみました。

 

 

3回目からイイ色が出る!?

 

近江さんから「このオイルは3回目でグッとくる、いい色が出ますよ」と聞いていたのですが、本当にその通りでした。塗る前と1回目の塗装後の違いはよくわかったものの、1回目と2回目の違いは、よくわかりませんでした。しかし3回目の塗りで木目がぐっと立体的になって、色も深くなってくる感じがしました。2回目と3回目は、やはり大きい違いがあったように思います。

 

 

4回目のオイル塗装では、色がもう少しだけ濃く出たような印象は、ありました。特に両サイドの、縦の柾目の線がさらに浮き上がってくるよう気がしました(気がしただけかもしれませんが…)。しかし、5回目以降は大きい違いは私にはわからず、普通は3回塗れば良いのかなと思いました。ただ、柾目は塗れば塗るほど線が濃くなってくるような感じもしました。

 

 

コテバケは、塗装と塗装のあいだは近江さんのアドバイスに従って、乾いて酸化しないようにビニール袋に入れて口を縛り、あとは念のため自然発火しないように、水回りの近くで保管しました。3日目には表面がかなりガビガビになったので、それくらいが使用限界かなと思いました。

 

 

最後の6回目を塗り終わった状態です。写真で見ると、1回目を塗り終わった直後と大きい違いはないように見えるのですが、3回目以降は肉眼で見ると全く印象が違いました。

 

 

 

完成!ビフォーアフター

 

6回塗った木表(左)と、1回だけ塗った木裏(右)の写真です。壁に立てかけて、記念写真を撮りました。こうやって見ても、木表と木裏の発色はほとんど違いがないように見えるのですが、肉眼で見るとやはり全然違うのです。写真だと伝わりにくいのですが、深みがまったく違います。

 

 

下の写真は、この一枚板を受け取ったその日に撮った、塗装前の木表と、今回塗装を終えた木表を並べてみたものです。淡いピンク色だったところが、マイルドな茶色のグラデーションになってくれました。巾の広い側にある、ギュッと濃縮した、縮れたような杢はすごい存在感が出て、この板の見どころ、最大の鑑賞ポイントだなぁと思いました。

 

 

V字アイアン脚にのせた状態の、ビフォーアフター写真です。木口の方向が逆になっていますが、どちらも木表です。植物性の油を塗るだけで、こんなに美しく仕上がるのかと驚きました。大満足です。

 

 

写真では伝わりにくいところは、一枚板は眺める角度によって見え方が全然変わってくるところですね。下の写真は、同じ木目を、角度を変えて撮ったものですが、光り方がこれだけ違います(どちらも最後の塗装を終えた段階で、同じ時間に撮ったものです)。見る角度によって色が濃く見えたり、淡い色に見えたり、輝いてみえたりするのが面白いです。

 

 

オイル仕上げで難しく感じたところ

 

オイル塗装していて難しいと思ったところは、「ちゃんとオイルを塗れたのかどうか、見た目では判別が付きにくい」ことがよくあったことでしょうか。

 

ちゃんと塗ったつもりでも、他のところに比べるとなんとなく塗れていないように見えることがあり、ムラになったのだろうか、オイルの量が足りなかったのだろうか、と、塗れていなさそうに見えた部分を、オイルを少し追加したコテバケで重ねて塗ったりしたことがありました。

 

しかし、このことを近江さんに電話で相談したところ、それはあまり良い方法ではないかもしれません、塗れていないように見えても実際はちゃんと塗れていることが多いですから、1日乾かして、翌日に観察してみたほうが良いですよ、するとムラっぽく見えているところは消えていると思います、塗れていないと思ってオイルを余分に塗ろうとすると、ベタベタになって失敗することがあるので、気をつけたほうがいいですよ、1回に塗るオイルの量は、多すぎて良いことは何もありません… とアドバイスをいただいたので、その通りにしてみました。

 

ちゃんと塗れているのかどうか、木の種類によってはわかりにくいことがあるのですね。最終的には、ムラもなく、なんとかきれいに塗装できたように思います。

 

あと、オイルは最初特有なにおいがしましたが、不快なほどではなく、生活空間で問題なく作業できました。

 

塗装作業中、近江さんにはお電話で何度かご相談させていただき、アドバイスをいただきました。その節は、大変お手数をおかけいたしました。これからこのスギ一枚板を仕事机として本格的に使っていくのが本当に楽しみです。どうもありがとうございました。

 

 

さんもくからお客様へのメッセージ

 

お買い上げ頂いた一枚板をご自分で仕上げて、その内容をとても詳細にレビューしていただきました。

一枚板が届いた初日から開梱したところの状況から、4回めの今回はオイル塗装についてのご感想でした。

塗装の状況や塗ったときの感想などひとつひとつの作業がとてもわかり易く

普段仕事として作業している私達にとっても新たな発見があるほどとても参考になる内容でした。

オイル塗装の事や一枚板について電話でもお話しましたが、とても熱心で、一筋縄ではいかない天然素材である一枚板へのご理解もあり

お話を伺いながら、A様の一枚板への愛を感じるほどでした。

今後、生活の中でご使用されながらエイジングなど、いろいろ発見があるかと思います。

そんなお話も今からとても楽しみにしております。

 

 

 


 

自分で仕上げる一枚板の販売サイトはこちら↓

 

一枚板はこんな風に使われています【一枚板の作品&使用事例】
https://kinomisesanmoku.co.jp/blog/29283/

【一枚板の納品事例】こんな風に使われています。

 

木の店さんもく 一枚板の販売サイト【商品一覧】
https://kinomisesanmoku.co.jp/products_cat/%e4%b8%80%e6%9e%9a%e6%9d%bf/

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木の店さんもくは、岩手県一関市で1964年に創業した木材やオリジナル家具などを販売している木のお店です。地元岩手を始め、国内産・海外産の無垢材、一枚板、銘木など豊富に取り揃えております。当店自慢の木材を使ったスピーカーや時計などのオリジナル家具の販売、ご自宅や店舗に合わせたオーダー家具の制作も承っております。

屋号 さんもく近江銘木株式会社
住所 〒029-0132
岩手県一関市滝沢字鶴ヶ沢7-53
電話番号 0191-21-1131
営業時間 平日 9:00~17:00
土曜日 9:00~12:00
定休日:日曜日/祝日
代表者名 近江 謙利
E-mail info@kinomisesanmoku.co.jp

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