一枚板を購入するときのポイントがあります。

原木市場から原木を仕入れて、一枚板を製材する方法と

銘木市場などで一枚板を仕入れることもよくあります。

市場での仕入れの時には

市場内に、出品されたたくさんの一枚板が並んでいて

一枚ずつ競りが行われます。

たくさんの一枚板の中から

少しでも良い一枚板を見付けられるように

自分なりに

心掛けていることがあるのでその辺を書いていきます。

この考え方は

テーブルやカウンターに使う一枚板を

購入するときの参考になればと思います。

一枚板を選ぶ時のポイント

市場で木材業者や銘木業者が一枚板を仕入れること

一般の方がお店で一枚板を購入されること

どちらの場合でも共通しているのが

良い板を安く欲しい

という思いで

一枚板を探しているのではないでしょうか。

一般の方だったら自分で使うために一枚板を探し

形や雰囲気、そして杢目だったり

自分が気に入った一枚板を見つけていくと思います。

一枚板を業者目線で見る

私が市場などで一枚板を仕入れるときに

気を付けているポイントがいくつかあります。

・どれくらい乾燥しているか→市場では基本未乾燥材がほとんどなので、乾燥材だったらラッキーという感じです。

・年輪の細かさ→年輪巾が狭い方が良い。樹齢が高い一枚板は乾燥期間中の大きな割れや反りが少ない。

・一枚板に芯が入っていないか→ここは特に重要です。自分が仕入れるときは特に気にします。芯が入っている材はなるべく避けます。

・芯から遠い一枚板か→芯が入っていなくても、芯に近いよりは、なるべく離れている材がよいです。

意外と勘違いしていること

一枚板をとる原木は丸いことが多く、

製材で巾広い一枚板を得るためには

原木の中心の一枚板から一番広い板が取れます。

原木の木口断面　真ん中の芯があるところが一番広い一枚板が取れそうです。すでに芯に割れが入っています。

しかし

原木の中心の一枚板。たしかに巾広く魅力がありますが

芯が入っているため、その後割れたり反ったりすることが

かなりの高確率で起こる可能性があります。

稀に運良く動きがそれほどでもないラッキーな芯持ち材もありますが、

乾燥材で新持ちであれば、その後に大きく動くことはあまり考えられないのである程度安心だと思いますが、

まだ製材されたばかりの未乾燥材、生材は新持ち材は手を出さないほうがイイかもしれません。

芯が入っている一枚板

一枚板に芯が入っていると

大きな割れや使用するには支障をきたす

キツイ反りになることあります。

割れたり反ったり、

かなり高い確率で起こることが容易に想像できるのです。

芯から遠い一枚板

この一枚板は

芯が入っていないことに加えて、

芯からも離れて製材された一枚板です。

これくらいの一枚板は年輪も細かく樹齢が高い木で

理想的で望ましいです。

ケヤキの一枚板

この一枚板も芯からだいぶ離れて

製材されたものです。

年輪も平均的なケヤキと比べてると細かいです。

ハナ割れといって

木口から割れが入っていますが

芯持ち材の割れとは状況が違い

致命的なものではなく、

この割れは

比較的当たり前に入る割れといったところです。

そうはいっても

自然のものなので一概に言えるわけではなく

大丈夫、間違いないと思って仕入れた一枚板が

大きく反ったりしたこともあります。

いろいろ試行錯誤しながらですが

この方法で一枚板を見分けることは

割れや反りのリスクを少しでも回避する

大事な要素であると思っています。

まとめ

仕入れをする際に気を付けるポイントは

・どれくら乾燥しているか

・年輪の細かさ

・一枚板に芯が入っていないか

・芯から遠い一枚板か

みなさんが一枚板を購入検討されるときにも

役に立つポイントだと思います。

ぜひ試してみてください。

慣れるまでは時間がかかるかもしれません。

たくさんの一枚板を観察することで

比較検討もできるようになってくると思います。

特に

・一枚板に芯が入っていないか

に関しては一枚板の木口から

確認すれば一目瞭然です。

このように

見てすぐに確認できるところから

はじめてみて

比較検討してみるといいかもしれません。

一枚板はこんな風に使われています【一枚板の作品&使用事例】
https://kinomisesanmoku.co.jp/blog/29283/

木の店さんもく 一枚板の販売サイト【商品一覧】
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