高樹齢な杉一枚板を仕上げました。

3年ほど前に

秋田の市場で仕入れた杉の一枚板。

市場にて

競り（せり）が行われる前に

出品されている一枚板を下見していくのですが、

この一枚板を見た瞬間に

惹きつけられました。

上から下まで見て

裏側がどうなっているか見て

重さはどれくらいか（乾燥しているか、だいたいは生材だけど）

そして

どれくらいの値段で仕入れられそうか。。

競りは、自分以外に欲しい人がいる場合は

相手あってのことなので

始まってみないとわからず、

まったく予想できません。

気に入ったものがあると

競りが終わるまでは

期待と不安で

どうにも落ち着かない気分になります。

何人か競合相手がいたものの

なんとか頑張って競り落とすことができました。

この板以外にも競りには参加しましたが、

狙っていた全部を競り落とすことは難しく、

希望価格を上回っていたり、

競りをする競り子さんも生身の人間なわけで

競りの流れやタイミングもあって

一瞬を逃して悔しい思いをすることも

多々あります。

自分の予想を大きく超える値段で競り落とされたり

毎回、何回やっても

競りは緊張します。

木表面

仕入れて

3年近く経過したあたりで

乾燥具合や、反りや割れなど確認して

仕上げることになりました。

入荷したときと比べても

だいぶ軽くなっていました。

木裏面

プレーナーで両面削り、サンディング、補修を経て

ここから

オイル塗装になります。

オイルでどんな風に一枚板が仕上がるのか

一番楽しみな作業になります。

まだ塗装されていないので

木目がいまいちはっきりしていませんが、

ここから

オイルで木目の出方や

どんな色味になるのか

ワクワクする瞬間です。

植物油のオイル塗装&解説動画

まずは木裏面から塗装していきます。

木裏面の塗装が終わりました。

木表面よりも赤身の巾がひろく

木目も木裏とはいえ

動きがあって

この面を表として使うことも十分ありだと思います。

木表面の塗装

ひと塗りするごとに

木目が立体的に浮き出てきて

そして

予想よりもだいぶ赤黒い赤身の色味が出てきました。

すぎ一枚板【高樹齢】 2350×500~1030×48㎜【植物油オイル仕上げ】

  すぎ一枚板【高樹齢】 2350×500~1030×48㎜【植物油オイル仕上げ】

一枚板はこんな風に使われています【一枚板の作品&使用事例】
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