「耳」で選ぶ一枚板
木の店さんもく、店主の近江です。ご覧いただきありがとうございます。
一枚板を選ぶ際の重要な決め手になっているひとつに「耳」があると思います。
一枚板の耳仕上げは天然木の無垢材のワイルド感を楽しむことができる、重要な要素のひとつだと考えます。
木の店さんもくの商品カテゴリーには「耳で選ぶ一枚板」というラインナップがあります。
その中から店主の私がさらに「これはぜひ見て!」という一枚板をいくつかご紹介していますので、ぜひ商品詳細をご覧ください。
オニグルミ一枚板【岩手】1800×420~540×48㎜【オイル塗装 仕上げ済み】
こちらのオニグルミは色もさることながら耳がとても渋く、虫食い跡や、大き目の虫穴が耳を造形しているようで自然の野趣を存分に味わえます。
けやき一枚板【岩手】1830×480~620×53㎜【オイル塗装 仕上げ済み】
小口まで耳が広がる珍しい独特なケヤキ一枚板です。
エンジュ一枚板【岩手】 2530×410~520×39㎜【オイル塗装 仕上げ済み】
エンジュは純白のような白太の耳が知られていますが、こちらは面皮が茶色い甘皮として残っていてとても渋い耳に仕上がっています。
トチ一枚板【岩手】2610×550~740×73㎜【オイル塗装 仕上げ済み】
厚みがあり、耳も主張していて渋い色で一枚板を形作っています。
かえで一枚板【岩手】920×510~560×33㎜【植物油オイル仕上げ】
それほど厚みのある一枚板ではないのですが、耳の皺が渋く存在感を出しています。
けやき一枚板【岩手】1850 ×600~760×47㎜【オイル塗装 仕上げ済み】
こちらのケヤキ一枚板は原木の形が歪つで、耳の面皮にもその凸凹した名残りがよく出ています。
ひのき一枚板【岩手】2950×370~600×47㎜【オイル塗装 仕上げ済み】
岩手県産の原木から製材された一枚板です。こちらのヒノキ、耳は虫食い跡がありワイルドで主張しています。
耳仕上げは削りすぎないようにしています
一枚板の耳の仕上がりに関しては、人それぞれ好き嫌いによるところが大きいと思います。
耳仕上げの作業では、グラインダーなどの工具を使って削り、傷などが気になった場合はそれを消そうとして際限なくどこまでも削り進めることもよくあります。
経験上の話になりますが、一枚板を仕上げる作業でグラインダーなどで削り過ぎた耳を見たときに、なんだかぼやけたラインに見えてしまい、逆に仕上げる前のラフな状態の方がシャープかつ自然な両耳を備えた一枚板に見えたりします。
下の画像の杉一枚板はグラインダーで耳をかなり削りすすめた結果、耳のところに木目が出てきたものになります。
もちろん悪くはないのですが、このように耳の面皮を通り過ぎてどんどん削っていくと、耳に木目が現れてきます。
繰り返しになりますが、好き嫌いが分かれるところです。
正解も不正解もない話ですが、ここまで削ることは人工的に耳を作ることになるので、極端な話、もともと天然の耳がついていない平板でも人工的に形作って削っていけばそれなりに”耳っぽく”仕上げることもできます。
下の画像の杉一枚板は面皮がある程度綺麗に残ったものを削り過ぎに注意しながら、あまり手を加えずに仕上げた耳になります。
耳に天然の凹凸が出ていたり、茶色い甘皮がところどころに残っていて、それが得も言われぬ雰囲気を醸し出しています。
一枚板の耳は、うまく皮がはがれた状態であれば仕上がりも良く、それ以上削ったりする必要もないほどです。
杉のような柔らかい樹種の木は原木の運搬時や、製材時にフォークリフトの爪やワイヤーロープが食い込んだりして傷が入ることは当たり前のことなので、たまに無傷に近い耳の一枚板を見たときはラッキーだと思います。
こちらのカエデ一枚板は耳の鬼皮が剥がれて虫食い跡が立体的に見える面皮になっています。↓
鬼皮を剥がしたときは虫が食べた跡の粉が大量に出てきましたが、粉を落とし切ると自然が作った造形芸術のような文様が出てきました。
かえで一枚板【岩手】1260×100~560×50㎜【オイル塗装 仕上げ済み】
お気軽にお問い合わせください
今回は一枚板の耳の焦点を当てて、それぞれ特徴のあるものを紹介しました。
木の店さんもくでは、一枚板がより自然に近い状態で見えるように、なるべく手を加えずにそのまま仕上げることにこだわっております。
そうやって仕上がった耳はメインである材面にも負けることなく脇役以上の存在感をだすこともあります。
いろんなカタチ、表情の耳を楽しんでいただけたらと思います。
展示倉庫では、脚の上に置いた状態で耳を眺めることもできますので、お近くにいらした際はぜひお立ち寄りください。
また遠方の方で、他のアングルからの写真が見たい、などのリクエストがありましたら、撮ってお送りできますので、お気軽にご連絡いただければ幸いです。
各商品ページに他にもたくさんの画像や動画による解説もありますので、詳しくはそちらもぜひご覧ください。
見た目や大きさが気に入った一枚板が見つかったけれど、耳の角度はどうだろう、滑りやすくないだろうか、玄関の式台や小上がりの踏み板などに向いているだろうか?
そんなご質問やご相談などがございましたら、お気軽にお電話で、またはお問い合わせフォームからご連絡ください。ご来店もお待ちしております。
店主の私が、これは耳がいい感じ!という基準で選んだ「耳で選ぶ一枚板」という商品カテゴリーをご用意しています。是非こちらからご覧ください。
「さんもくウィーク」の詳細は、
一枚板はこんな風に使われています【一枚板の作品&使用事例】
https://kinomisesanmoku.co.jp/blog/29283/
木の店さんもく 一枚板の販売サイト【商品一覧】
https://kinomisesanmoku.co.jp/products_cat/%e4%b8%80%e6%9e%9a%e6%9d%bf/
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一枚板xオイル仕上げの専門店|木の店さんもく 岩手
木の店さんもくは、岩手県一関市で1964年に創業した木材やオリジナル家具などを販売している木のお店です。地元岩手を始め、国内産・海外産の無垢材、一枚板、銘木など豊富に取り揃えております。
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