えぐれた原木から生まれた、赤い節と渋耳のヒノキ一枚板
木の店さんもく、店主の近江です。ご覧いただきありがとうございます。
岩手県産のヒノキ原木から製材された一枚板を仕上げていきます。
原木から製材されておよそ2年ほど経過しました。
木表面
木裏面
製材から2年。木はすっかり軽くなり、乾燥も順調に進んでいます。
白太や耳の部分には、ほんのりカビが浮かび、独特な風合いに。
この侘び寂びの“寂(さび)”をまとった表情が、かえって渋く、深い味わいを生み出しています。
片側がえぐれたような原木
今回の一枚板のもとになった原木がこちらです。
一見、片側が大きくえぐれた独特な形状の原木。どんなふうに育って、こんな姿になったのか…。詳しいことは分かりませんが、きっと岩手県で戦前に植林されたヒノキでしょう。
ヒノキが自生しない岩手県で植林されたわりには年輪が細かくみえます。
原木から製材する様子は、こちらの動画でご覧いただけます。↓
製材直後の表情
製材されたばかりのヒノキ一枚板たち。
1本の原木から、これだけの板が生まれました。
同じ原木でも、板ごとに木目や節の表情が異なり、それぞれに個性があります。その「違い」こそが、一枚板の面白さでもあります。
製材した直後のヒノキ一枚板を解説している動画です。↓
今回仕上げた一枚板について
今回ご紹介するのは、厚み2寸(約60mm)で製材された板。
芯からも離れていて、位置的にも理想的。マグロでいえば「トロ」のような部位になるかと思います。
オイル塗装
両面をプレーナーで平滑に加工し、割れの補修や耳の処理などを済ませてから、植物油の自然塗料でオイル塗装を施しました。
こちらは植物油のオイル塗装&解説動画になります↓
耳の皮目には、あえて甘皮を少し残しています。 オイルを塗ることで、深い濡れ色になり、原木を見ているようなワイルド感が引き立ちます。
ひのき一枚板【岩手】2170×410~530×50㎜【オイル塗装 仕上げ済み】
ヒノキの特徴の一つ、赤い節が鮮やかです
ヒノキらしいやさしい木目に、赤い節がアクセント。
大小の節がいくつか乗り、節のまわりの木目にも揺らぎがあり、静かでありながら存在感のある一枚に仕上がりました。
ひのき一枚板【岩手】2170×410~530×50㎜【オイル塗装 仕上げ済み】
岩手県産の原木から製材したヒノキ一枚板です。
大きめの節と小さな節がいつくか乗っていて、節のまわりの木目に動きがあります。
耳に甘皮がいい感じに渋さを出していて、おとなしいヒノキの木目の割に主張していて雰囲気ある一枚板に仕上がりました。
木の店さんもくカスタムメイドのアイアン脚の上に載せてみました。↓
今回ご案内した一枚板は、いかがでしたか?
展示倉庫では、脚の上に置いた姿を眺めることもできますので、お近くにいらした際はぜひお立ち寄りください。
また遠方の方で、他のアングルからの写真が見たい、などのリクエストがありましたら、撮ってお送りできますので、お気軽にご連絡いただければ幸いです。
各商品ページに他にもたくさんの画像や動画による解説もありますので、詳しくはそちらもぜひご覧ください。
画像内で一枚板を載せている脚も同時に販売しております。ぜひご覧ください。
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オイル仕上げの一枚板 専門店|木の店さんもく 岩手
木の店さんもくは、岩手県一関市で1964年に創業した木材やオリジナル家具などを販売している木のお店です。地元岩手を始め、国内産・海外産の無垢材、一枚板、銘木など豊富に取り揃えております。
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