床の間材

床柱は面皮柱で

北山杉の天然絞り丸太の四方を

切り落として

絞り面と木目を鑑賞する床柱を使います。

床の間の上下

床の間に使われる三役は

床柱（とこばしら）

床框（とこがまち）

落掛（おとしがけ）

業界では落掛と床框を合わせて

よく上下と言います。

「床の間の上下はどうされます？」

という風につかいます。

今回の床の間に使われる上下の

床框には

貼り物と言われる

集成材の芯材に

シタン材の単板を貼り付けたものを

使います。

古い在庫品になりますが、

当時作られた貼り物は

3㎜ほどの単板が使われています。

削り直したりしても

下地が出てこないので、

今回は以前のウレタン塗装を剥がして

オイル塗装を施すことができました。

オイル仕上げ

落掛けに選んだのが

榁（ムロ）という木です。

曲がりくねったもので

変木（へんぼく）といいます。

動画でも紹介しています。

床の間上部で横使いします。

その際に

正面をどちらに向けるか

右左をどうするか、など

使う向きを検討していきます。

飛び出た節が見た目で

目に絡んで邪魔になりそうだったので

切り落としました。

落掛けと床框

床の間完成

工務店さんによる新築工事で

このような床の間に仕上がりました。

大壁和室で柱が見えずに

長押（なげし）も省略されたシンプルな和室ですが、

床の間の三役である

床柱・落掛け・床框によって

床の間を飾るための

舞台装置として完成しました。

ここにお住まいになる

家主さんが

思い思いの品を飾っていくでしょう。

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和の空間【床の間事例】
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