一枚板xオイル仕上げの専門店|木の店さんもく 岩手 木の店さんもくは、岩手県一関市で1964年に創業した木材やオリジナル家具などを販売している木のお店です。地元岩手を始め、国内産・海外産の無垢材、一枚板、銘木など豊富に取り揃えております。当店自慢の木材を使ったスピーカーや時計などのオリジナル家具の販売、ご自宅や店舗に合わせたオーダー家具の制作も承っております。

「木材の製材」と「一枚板の製材」は、まったく違う【製材の考え方】

 

木の店さんもく、店主の近江です。ご覧いただきありがとうございます。

 

戦後、日本では経済成長と共に和風建築の住宅がたくさん建てられていました。

 

全国各地に製材所や材木屋さんがたくさんありました。

 

平成の時代になってから日本の住宅建築の様式の変化が目立つようになってきてそれにともないプレカット工法が進み工場で建築の材料が作れるようになってきました。

 

そして製材所や材木屋さんは激減しました。

 

それでも私が住む岩手など、いわゆる田舎の方では少なくなったとはいえ、身近なところには製材所があります。

 

そして原木も市場などで売られています。

 

 

誰でも「一枚板」を製材できる時代

 

いまの時代、少しの情熱と知識があれば、一般の方でも原木を買い、自分の手で製材し、“自分だけの一枚板”を手に入れることも可能です。

 

ただし――。その前に、知っておいてほしい「製材の考え方」があります。それを今日は少し、お話ししたいと思います。

 

 

「木材の製材」と「一枚板の製材」は、まったく違う

 

原木を製材するといってもいろいろ考え方があります。

たとえば、建築用の角材をつくる場合。直径20cmの丸太からも、直径90cmの巨大な丸太からも「4寸角(12cm)」の柱は取れます。

 

しかし、その価値や用途はまるで違うのです。

 

一般的な製材は、住宅建築で使われる杉やヒノキの柱や梁などを取るために行われます。そこには昔からのセオリーがあり、「どの丸太から、どんな材を、どれだけ無駄なく取れるか」を緻密に考えて製材します。

 

つまり、“効率”と“規格”が中心の製材です。

 

細い原木、太い原木から同じサイズの角材が製材されても用途や価値が大きく違ってくるのです。

 

ジャンルによってカテゴリー分けされているといっても言い過ぎではないでしょう。

 

一番オーソドックスで一般的な定番の製材といえば、建築で使われる杉やヒノキの柱材をとる製材でしょう。

 

 

 

一般木材の製材の考え方

 

私が製材でお世話になっている地元の製材所も普段の製材は杉の製材がほとんどです。

 

杉の丸太から柱を製材したり板を製材したりします。

 

その製材ではほとんどが住宅建築に使われる木材になります。

 

その木材には建物の中に隠れてしまう木材もあり、目に見える部分に使われる木材もあります。

 

そしてもうひとつの大きな特徴は、それぞれ必要とされる木材には規格サイズが存在します。

 

例えば柱なら4寸角とか3.5寸角とか通し柱、管柱など板なら屋根板、胴縁、間柱や梁などこれ以外にもとても多くの材料サイズが存在します。

 

一般製材は基本的に住宅建築の木材のさまざまなサイズに分かれたパーツを製材していきます。

 

そこには昔からセオリー(製材理論)があって、どのくらいの太さの丸太からどのパーツがどれくらい多く製材できるか、ということを常に考えながら一本の丸太からいかに無駄がなく多くの優秀な材料を製材しています。

 

製材の考え方はそこになります。

 

その考えの応用で節の無い材料、樹齢の高い太い丸太を製材する方法などがあります。

 

そしてそれぞれの製材所によって得意分野もあったりします。

 

たとえば杉をメインにした製材所だけでも、長い材料が得意な製材所、建具材が得意な製材所、細い丸太を中心に扱う製材所、建築の造作材専門の製材所、太い丸太専門の製材所などなど、まだまだあるとは思いますが、各製材所で得意分野や特徴があったりします。

 

製材所によって得意分野、特徴がそれぞれ違いがあるのですが、共通するところは「歩留まり(ぶどまり)」といって目的とされる材料のサイズが決まっていることが多いので、製材する原木の大きさ、形や質(節や割れ)などを判断して、少しでも良い材料をどれだけ効率よくたくさん製材できるかというところをとてもシビアに考えて製材しています。

 

 

一枚板製材は「ありのまま」を切り取る

 

木の店さんもくが行う製材は、原木からテーブルやカウンターとして使われる一枚板をとるための製材になります。

 

イメージするサイズはありますが、製材時にはサイズは決めていません。

 

どのような一枚板をとるか製材をはじめてから判断することが多いです。

 

製材をはじめる前に原木の太さ、年輪の細かさ(樹齢)、節の有無、割れの具合を原木の外見から予想はしますが実際は最初に挽いてみてどんな感じの木目なのか木味はどうか色はどうか、大きな腐れが出てこないか乾きはどうか、乾燥に時間がかかりそうか、すぐに動いてしまいそうな木なのか、目に入ってくる情報、触った質感などからくる情報を今までの経験に照らし合わせてどのようなサイズの一枚板を製材するか判断して製材を進めていきます。

 

木と向き合う、ということ

 

私たちの行っている製材は「木を切ること」ではなく、「木が持つ美しさを見つけて、形にすること」です。

 

なるべくありのままの姿を切り取り、自然の造形をそのまま一枚板にして、カウンターやテーブルにする。

 

いろんな形や風貌の原木があり、毎回悩みながら、そして楽しみながら一枚板をはじめ、天然木を製材しています。

 

 

お気軽にご相談ください

 

一枚板や木材、素材選びのこと、メンテナンスのこと、「これってどうなの?」と思ったことがあれば、どうぞお気軽にお問い合わせください。

 

「ちょっと聞いてみたい」そんな軽い気持ちで大丈夫です。

これまでの経験をもとに、できる限りわかりやすく丁寧にお応えいたします。

 

ご連絡はお電話【0191-21-1131】やお問い合わせフォームから、お気軽にどうぞ。もちろん、お店へのご来店も心よりお待ちしております。

 


 

 

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一枚板はこんな風に使われています【一枚板の作品&使用事例】
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【一枚板の納品事例】こんな風に使われています。

 

木の店さんもく 一枚板の販売サイト【商品一覧】
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